彼らの全て。
「おはよう。」
そう述べて俺はこの病院で唯一の病室へ足を入れた。
そこには4つのベット。そして4人の患者の姿。
「おはよう。優亞。」
「おはよ〜っ.ᐟ.ᐟせんせい〜.ᐟ」
俺がそう言うと[漢字]白銀 優亞[/漢字][ふりがな]しろがね ゆうあ[/ふりがな]はへにゃっと可愛らしく笑った。
白いふわふわの髪に水色の淡い瞳。ぬいぐるみを常に持つ彼はかなり幼く見える。
彼の病気は『発達遅滞』。
人よりも成長が明らかに遅い。優亞の場合、3年ぐらい遅れており、実際年齢は13だが、精神的にも、容姿も10歳ぐらいに見えてしまう。そんな病気だ。
「相変わらず仲がいいのだな。龍舞と龍は。」
「リュリュは僕の相棒みたいな感じですからね。」
俺にそう言われ[漢字]互 龍舞[/漢字][ふりがな]たがい りゅうま[/ふりがな]はこくりと頷いてふへと笑う。
龍舞の髪は赤く長い。和という言葉がよく似合う美形だ。
そして龍舞の後ろには『妖憑病』によって龍舞に憑いてしまっている龍が。
この龍はゲームでいうところの‘当たり判定’というものがない。そのため部屋の大きさや患者との衝突には困っていない。
が、しかしこの病気は名の通り、患者が取り憑かれる病気。
しかも龍舞に憑いたのは災害龍と呼ばれるヤバモン。
普通は世界破壊ぐらいにヤバイのだが、龍舞が優しいためか災害龍というよりはマスコットに近い。
「快晴はおやすみ中か…」
俺は薄く綺麗な水色の髪をしている[漢字]菊宮 快晴[/漢字][ふりがな]きくみや かいせい[/ふりがな]に目を向ける。
皆が起きている中、快晴はまだ眠っている。
『特発性過眠症』を患っている快晴は睡眠不足がない状況下でも強い眠気といつも戦っている。
どうしても眠気に襲われ、居眠りも多い。
居眠りといえば起きたらスッキリし、学生の場合は冷静になってやってしまった、と後悔するやつだ。
しかし快晴の居眠りはどれだけ寝てもスッキリせず、また眠くなってしまう。
今はまだ寝かせておこう。
「緑。おはよう。」
「えっと…先生かー。おはようー」
ぽけーと窓を見ていた緑髪の青年に俺は声をかける。
彼は[漢字]類谷 緑[/漢字][ふりがな]るいたに りょく[/ふりがな]。常にマイペースなゆっくりさんだ。
緑の病気は『記憶短病』。
この病気は名前のとおり、持てる記憶が短い。
今の緑は1ヶ月間のみ。進行してしまうと昨日以上は覚えられないという大変なことになってしまう。
さらには家族の名や病院のこと、友人に先生までも忘れてしまう可能性がある病気でかなり恐ろしい。
以上の4人だ。どの病気も大変で気をつけなければいけない。
さあ。今日は何をしようか。
「今日は何がしたい?」
俺がそう尋ねる。
すると待ってましたというように患者4人[小文字](1人寝ているけど)[/小文字]が俺にこういった。
[大文字]「「花見!!」」[/大文字]
そう述べて俺はこの病院で唯一の病室へ足を入れた。
そこには4つのベット。そして4人の患者の姿。
「おはよう。優亞。」
「おはよ〜っ.ᐟ.ᐟせんせい〜.ᐟ」
俺がそう言うと[漢字]白銀 優亞[/漢字][ふりがな]しろがね ゆうあ[/ふりがな]はへにゃっと可愛らしく笑った。
白いふわふわの髪に水色の淡い瞳。ぬいぐるみを常に持つ彼はかなり幼く見える。
彼の病気は『発達遅滞』。
人よりも成長が明らかに遅い。優亞の場合、3年ぐらい遅れており、実際年齢は13だが、精神的にも、容姿も10歳ぐらいに見えてしまう。そんな病気だ。
「相変わらず仲がいいのだな。龍舞と龍は。」
「リュリュは僕の相棒みたいな感じですからね。」
俺にそう言われ[漢字]互 龍舞[/漢字][ふりがな]たがい りゅうま[/ふりがな]はこくりと頷いてふへと笑う。
龍舞の髪は赤く長い。和という言葉がよく似合う美形だ。
そして龍舞の後ろには『妖憑病』によって龍舞に憑いてしまっている龍が。
この龍はゲームでいうところの‘当たり判定’というものがない。そのため部屋の大きさや患者との衝突には困っていない。
が、しかしこの病気は名の通り、患者が取り憑かれる病気。
しかも龍舞に憑いたのは災害龍と呼ばれるヤバモン。
普通は世界破壊ぐらいにヤバイのだが、龍舞が優しいためか災害龍というよりはマスコットに近い。
「快晴はおやすみ中か…」
俺は薄く綺麗な水色の髪をしている[漢字]菊宮 快晴[/漢字][ふりがな]きくみや かいせい[/ふりがな]に目を向ける。
皆が起きている中、快晴はまだ眠っている。
『特発性過眠症』を患っている快晴は睡眠不足がない状況下でも強い眠気といつも戦っている。
どうしても眠気に襲われ、居眠りも多い。
居眠りといえば起きたらスッキリし、学生の場合は冷静になってやってしまった、と後悔するやつだ。
しかし快晴の居眠りはどれだけ寝てもスッキリせず、また眠くなってしまう。
今はまだ寝かせておこう。
「緑。おはよう。」
「えっと…先生かー。おはようー」
ぽけーと窓を見ていた緑髪の青年に俺は声をかける。
彼は[漢字]類谷 緑[/漢字][ふりがな]るいたに りょく[/ふりがな]。常にマイペースなゆっくりさんだ。
緑の病気は『記憶短病』。
この病気は名前のとおり、持てる記憶が短い。
今の緑は1ヶ月間のみ。進行してしまうと昨日以上は覚えられないという大変なことになってしまう。
さらには家族の名や病院のこと、友人に先生までも忘れてしまう可能性がある病気でかなり恐ろしい。
以上の4人だ。どの病気も大変で気をつけなければいけない。
さあ。今日は何をしようか。
「今日は何がしたい?」
俺がそう尋ねる。
すると待ってましたというように患者4人[小文字](1人寝ているけど)[/小文字]が俺にこういった。
[大文字]「「花見!!」」[/大文字]
このボタンは廃止予定です