僕は走りつづけた結果遂に模型店に着いた。家で戦うメタバース式のものがもうすぐ出るため、最近は模型店に人が少ない、とこっきーさんから聴いたのだ。

「お、来た。待ってたよ」
「ごめん、思ったより奥にプラモデルがあってさ、取り出すのに時間かかっちゃった」
「いや、全然気にしてないから早速やろーぜ？」

　こうして、僕はやってみることになった。久しぶりに触れるプラモデルはとても重量感あった。そのプラモデルを見つめるたびに自分の実力を信じて戦ってみることにした。

「Please put your gunpla here」
　
　そう音が聞こえて、とっさに僕はカミキバーニングガンダムを置いた。

「カミキバーニングガンダム、行きます！」
「ロードアストレイΩ、出る！」
　
「ゲームスタート！」

　僕らはそうやってガンプラを動かし始めた、戦いの方法はなんとなく直感的に動かしていた。
　怒涛の戦いが繰り広げられる中、１つ思ったことがあった。

「負ける」

　そう思っているだけなら良いものの、どんどんMSが破壊されていく。そう、圧倒的に勝てないのである。
　
「ゲームセット」

　そう聞こえたが最後。私はあっけなく負けてしまった。

「ありがとう、でもなんか動き鈍かった気がするけど大丈夫？」
「いや、気の所為じゃないかな。僕だって全力を出したからね」
「うーん、そうならいいんだけどなぁ」

　そうして、家へ帰る。悔しかったのもあるが、それを超える興味があった。あいにく僕は、諦めが悪い男でね。自分のできることは全部やってから負けたいんだ。でも、その前にあの巨大な差をなんとかしなければね。

「こっきーさん、僕は諦めないよ」

　なにかに火がついた僕はよほどじゃない限り諦めない。よし、早速ガンプラを買って作ってみるか。
　そうして最寄りの模型店へ走った16:00である。

「ガンダムバルバトスか、久しぶりに見たな」

　ふと、目についたガンプラであった。安売りの中にあったガンプラだがそれに目が釘付けになった。うむ、昔もらったガンプラはそういう名前だった気がする、それを箱ごと消えてしまったので仕方がない。こっきーさんへの償いのつもりでそのガンプラを購入し、実際に家に変えると18:00を回っていた。そうして、組み立てる。説明書とにらめっこしながら作ったプラモデルの出来は最高だった。

　まぁ、そんなこと言っても素組みなんだがな。よし、早速こっきーさんに挑んでみるか。できる範囲でマシな戦いになるなといいな！早速明日だなぁ…