翔(フォーク)
快斗(ケーキ)

今日はちょっと和食にしてみた
翔「いただきます」
白米を口元に運ぶ
ぱくっと一口———
翔「...？」
味がしない｡
おかしい､昨日までちゃんと味してたのに
不思議に思った俺は親友の“燕”に相談した
燕「ん〜...」

燕「あ､最近流行ってる『フォーク､ケーキ』って知ってる？」

翔「フォーク...？」

燕「うん｡フォークはある日､または生まれた時から味覚がないんだって」

翔「ケーキは...？」

燕「ケーキは無自覚なのが多いね､そして気づかないままフォークに食べられる...」

翔「食べられるって...？」

燕「...簡単に言うと襲われるね」

燕「..そして翔ちゃんはフォークの可能性が高い」

翔「そ､そんな..！」

燕「...ケーキは特別なフェロモン出すから気をつけてね」

翔「あ､あぁ...」

[中央寄せ]帰宅[/中央寄せ]
翔(フォーク..か...)
ﾋﾟﾛﾝ
[明朝体]快斗［明日遊ばないか？］[/明朝体]
翔(明日は特に予定ないしな...)
[明朝体]翔［ええで､何時にどこ集合？］[/明朝体]
[明朝体]快斗［じゃあ◯時に◯△集合で！］[/明朝体]
[明朝体]翔［おけ､］[/明朝体]

[中央寄せ]翌日[/中央寄せ]

翔「ん~...」

翔(あ､今日は快斗と遊ぶ日か...)

翔「ご飯は...」

翔(いいや､どうせ味しないし)

翔「いってきま〜す､」

[中央寄せ]数十分後[/中央寄せ]
翔「[小文字]..早かったかな...[/小文字]」

快斗「あ！翔だー！」

翔「あ､かいt_____」
[小文字]ﾄﾞｯｸﾝ[/小文字]ﾄﾞｯｸﾝ[大文字]ドックン[/大文字]
翔「...っ！」

快斗「し､翔！？」

快斗「大丈夫か...！？」

翔「..快斗､」

快斗「ど､どうしたんだ...？」

翔「食べてもいい_______？」