この小説は夢小説です。
下のフォームに作者さんの指定した語句を入力してお読みください。

お名前設定

お名前変更フォーム

下記フォームに必要事項を入力し「登録」ボタンを押してください

名前

文字サイズ変更

消えた失敗作と私

#4

始まりは最悪で。

 重たい頭となかなか上がらないまぶた。

 聞こえてくる燈矢くんの声と複数人の知らない声。

 温められた空間に安心感を抱けない。

 依然、気分は真冬のままだった。




荼毘「お、起きたか」




 かろうじてまぶたを開くと、目の前には燈矢くんが。

 燈矢くんの後ろの女子高生と手まみれの男性が気になったけれど

 見えなかったことにして燈矢くんに目線を戻す。




●●「ここって、」




 雰囲気のあるバー。

 私の記憶にはこんなところ存在しない。

 困惑する私をよそに




荼毘「ヴィラン連合のアジトだ」




 間髪入れず返された言葉に、体が凍りつく。


 「ヴィラン連合」


 この響きには聞き覚えがあった。

 近頃ニュースで埋め尽くされる響き。

 雄英襲撃事件の、黒幕。



 そうと分かった途端。

 目の前の幼馴染の彼が、ひどく恐ろしいものに思えた。




死柄木「おいおい、その様子じゃ知らねえみたいだぞ」



死柄木「知らせてあるんじゃねえのかよ」




 不機嫌を隠そうとしない手まみれの男性。

 そんな威圧的な態度にも動じず燈矢くんは

 ニヒルな笑みを貼り付けた。




荼毘「知らねェのかリーダー。サプライズっつうやつだよ」




 私の頬を優しく撫でるその手が、触れた箇所が、

 焼けるような感覚で埋め尽くされる。

 

 おかしいな。

 ココに来るまでは嬉しいことだったのに。



 今となっては火傷でただれた自身の右手が

 たくさんの血にまみれて見えて。

 


燈矢「もう逃げらんないなァ?」




 燈矢くんが囁いたその言葉が、私の足枷にもなって。


 二度と離れられない呪いになった。




※ダブルクリック(2回タップ)してください

作者メッセージ

やっと更新できました。境界線の方も着々と進めております。のんびりお待ちください。

2024/09/30 21:05

むたです ID:≫ipQfoJGWoroSQ
続きを執筆
小説を編集
/ 5

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL