消えた失敗作と私
●●「な、え、は、」
突然のことに頭が追いつかない。
目の前にはにんまりご満悦そうな燈矢くんがいて
更に意味がわからなくなる。
荼毘「顔真っ赤。よし行くか」
再度私の手を引き嬉しそうに顔をほころばせた燈矢くん。
燃え尽きた家を見ないように目線をそらしつつ
これを焦凍くんが知ったらどんな顔するんだろう。
なんて、最低最悪なことを考えた。
●●「___ごめんね」
乾ききった謝罪に、焦凍くんはなんて返してくれるだろう。
前みたいに泣いて抱きついてくれるのかな。
答えのない疑問に、私は胸が痛くなった。
・・・
歩き続けて数十分、もはやどこにいるかも分からない状況である。
真っ暗な空と真っ黒な燈矢くんが重なって見えて
燈矢くんですら見つけられない現段階。
寒さによりがくがくと震える足と手。
口から出た二酸化炭素が白く染まって消えていく。
荼毘「...もう少しだ」
もう少し...?でも、明らかに轟家の方向じゃない。
不審に思ったのも束の間、私の視界は暗転した。
●●「ぇ、?」
体が地面へとそのまま落下していく。
完全に意識を失う前に見えた景色と聞こえた声。
それは
荼毘「これからは、死ぬまでずうっと一緒だ」
青い炎で照らされる、おぞましい顔をした燈矢くんと
嬉しそうな、それでいて狂気に満ちたような、そんな声だった。
突然のことに頭が追いつかない。
目の前にはにんまりご満悦そうな燈矢くんがいて
更に意味がわからなくなる。
荼毘「顔真っ赤。よし行くか」
再度私の手を引き嬉しそうに顔をほころばせた燈矢くん。
燃え尽きた家を見ないように目線をそらしつつ
これを焦凍くんが知ったらどんな顔するんだろう。
なんて、最低最悪なことを考えた。
●●「___ごめんね」
乾ききった謝罪に、焦凍くんはなんて返してくれるだろう。
前みたいに泣いて抱きついてくれるのかな。
答えのない疑問に、私は胸が痛くなった。
・・・
歩き続けて数十分、もはやどこにいるかも分からない状況である。
真っ暗な空と真っ黒な燈矢くんが重なって見えて
燈矢くんですら見つけられない現段階。
寒さによりがくがくと震える足と手。
口から出た二酸化炭素が白く染まって消えていく。
荼毘「...もう少しだ」
もう少し...?でも、明らかに轟家の方向じゃない。
不審に思ったのも束の間、私の視界は暗転した。
●●「ぇ、?」
体が地面へとそのまま落下していく。
完全に意識を失う前に見えた景色と聞こえた声。
それは
荼毘「これからは、死ぬまでずうっと一緒だ」
青い炎で照らされる、おぞましい顔をした燈矢くんと
嬉しそうな、それでいて狂気に満ちたような、そんな声だった。
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