消えた失敗作と私
燃えゆく家を見つめながら思い出にふける。
たしか、この家を選んでくれたのは焦凍くんだったかな。
毎日遊びに行くー、とか目をキラキラさせて
抱きついてきたことをふと思い出した。
●●「[小文字]懐かしいな[/小文字]」
ぽつり、と小さく吐き出す。
荼毘「行くぞ」
眉をひそめ脱力した私を引っ張っていく燈矢くん。
火傷にまみれた自分の右手と燈矢くんの手を見て
お揃いだ、なんてにやける。
●●「”行く”ってどこに?」
荼毘「...家だよ」
お父さんに会いに行く、とだけ答えると
早歩き気味に進みはじめた燈矢くん。
荼毘「あと、もう燈矢って呼ぶな」
●●「...ぁ」
表情が見えない状態での拒絶。
けれど手は繋がれたままで余計に心情がこんがらがる。
●●(嫌われた...?なにかしたっけ、?)
荼毘「...大丈夫だ。ンな震えるなよ。嫌いになったとかじゃない」
最悪を考え続けていたら気づかぬうちに震えていたようだ。
そんな私に気付いて優しく笑いかけてくれる燈矢くんに
密かにドキドキした。
かと思えば___
荼毘「ちゃんと好きだから安心しとけ」
先程のドキドキを凌駕するドキドキを与えられた。
たしか、この家を選んでくれたのは焦凍くんだったかな。
毎日遊びに行くー、とか目をキラキラさせて
抱きついてきたことをふと思い出した。
●●「[小文字]懐かしいな[/小文字]」
ぽつり、と小さく吐き出す。
荼毘「行くぞ」
眉をひそめ脱力した私を引っ張っていく燈矢くん。
火傷にまみれた自分の右手と燈矢くんの手を見て
お揃いだ、なんてにやける。
●●「”行く”ってどこに?」
荼毘「...家だよ」
お父さんに会いに行く、とだけ答えると
早歩き気味に進みはじめた燈矢くん。
荼毘「あと、もう燈矢って呼ぶな」
●●「...ぁ」
表情が見えない状態での拒絶。
けれど手は繋がれたままで余計に心情がこんがらがる。
●●(嫌われた...?なにかしたっけ、?)
荼毘「...大丈夫だ。ンな震えるなよ。嫌いになったとかじゃない」
最悪を考え続けていたら気づかぬうちに震えていたようだ。
そんな私に気付いて優しく笑いかけてくれる燈矢くんに
密かにドキドキした。
かと思えば___
荼毘「ちゃんと好きだから安心しとけ」
先程のドキドキを凌駕するドキドキを与えられた。
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