消えた失敗作と私
燈矢くんがいなくなって早10年。
寂しさを覆い隠すように布団に潜り込んだ。
●●「返ってきてよ、燈矢くん」
口に出した途端、青色に燃えたドア。
普段目にすることのない蒼い炎に
燈矢『見てよ●●ちゃん!青色の火だよ!』
燈矢くんとの幼い記憶が重なった。
布団を投げ捨てて燃え尽きそうなドアノブに手をかける。
じわりと焼けていく自分の手なんてもう私には一切見えない。
●●「___燈矢くん?」
ドアの先にいたのは全身真っ黒な男性。
マスクとフードで顔がよく見えない。
ぼんやり突っ立ってただひたすらに見つめていると
その男性はフードを下ろし、マスクを放り捨てた。
顔を見た一瞬、時が止まったように感じた。
私をまっすぐにとらえる青色の目。
黒く染められた元白髪の髪。
童顔気味の整った顔立ち。
??「よォ、迎えに来てやったぜ」
それは、その姿は、
??「●●ちゃん」
紛れもない、私が求め続けた燈矢くんだった。
寂しさを覆い隠すように布団に潜り込んだ。
●●「返ってきてよ、燈矢くん」
口に出した途端、青色に燃えたドア。
普段目にすることのない蒼い炎に
燈矢『見てよ●●ちゃん!青色の火だよ!』
燈矢くんとの幼い記憶が重なった。
布団を投げ捨てて燃え尽きそうなドアノブに手をかける。
じわりと焼けていく自分の手なんてもう私には一切見えない。
●●「___燈矢くん?」
ドアの先にいたのは全身真っ黒な男性。
マスクとフードで顔がよく見えない。
ぼんやり突っ立ってただひたすらに見つめていると
その男性はフードを下ろし、マスクを放り捨てた。
顔を見た一瞬、時が止まったように感じた。
私をまっすぐにとらえる青色の目。
黒く染められた元白髪の髪。
童顔気味の整った顔立ち。
??「よォ、迎えに来てやったぜ」
それは、その姿は、
??「●●ちゃん」
紛れもない、私が求め続けた燈矢くんだった。
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