wolf
「まさかそんなことがあったなんて」
「若気の至りとは言え、彼女には申し訳ないことをした」
「それで、その彼女が今回の事件のウルフの正体、だと」
コバルトは無言で頷いた。
「ポタシさんに見てもらいたい物があります」
そう言うと、コバルトは少女が写った古い新聞の切り抜きを取り出した。
「彼女は?」
「15年前のリンの写真です。それから……ちょっと失礼しますね」
コバルトは机に置かれていたパソコンをおもむろに操作し始めた。
店内の監視カメラのデータが入ったフォルダーを開き、お目当ての映像を見つけたのか、その場面で停止させてポタシに見せた。
「これが、現在の彼女です」
「なんと!」
「彼女がこのアルゴンへ入っていく姿を見たと言う情報を得ましてね」
「何故、彼女がここに!」
「それは……と、その前に……」
コバルトは続きを話す前に勢いよく裏口の扉を開けた。
「うわあっ!」
「盗み聞きとは感心しないな、ネオン」
ネオンは急にドアが開いたことに驚き、尻もちをついてしまった。
「ちっ……」
コバルトは無理やりネオンを立たせるために腕を引っ張ったかと思うと、頭を鷲掴みにした。
ただ掴んでいるように見えるが、実は指が高速に動いており、的確にとあるツボを突いている。
「なに、をっ……くっ……」
ネオンは意識を失い、コバルトの方へと倒れ込んだ。
「おっと」
それを受け止めるコバルト。
「コバルトさん、何を」
「なーに、ちょっと記憶を操作しただけですよ」
「記憶操作……」
「彼を家まで送った後にまた来ます」
コバルトはネオンを担いでアルゴンを後にした。
「若気の至りとは言え、彼女には申し訳ないことをした」
「それで、その彼女が今回の事件のウルフの正体、だと」
コバルトは無言で頷いた。
「ポタシさんに見てもらいたい物があります」
そう言うと、コバルトは少女が写った古い新聞の切り抜きを取り出した。
「彼女は?」
「15年前のリンの写真です。それから……ちょっと失礼しますね」
コバルトは机に置かれていたパソコンをおもむろに操作し始めた。
店内の監視カメラのデータが入ったフォルダーを開き、お目当ての映像を見つけたのか、その場面で停止させてポタシに見せた。
「これが、現在の彼女です」
「なんと!」
「彼女がこのアルゴンへ入っていく姿を見たと言う情報を得ましてね」
「何故、彼女がここに!」
「それは……と、その前に……」
コバルトは続きを話す前に勢いよく裏口の扉を開けた。
「うわあっ!」
「盗み聞きとは感心しないな、ネオン」
ネオンは急にドアが開いたことに驚き、尻もちをついてしまった。
「ちっ……」
コバルトは無理やりネオンを立たせるために腕を引っ張ったかと思うと、頭を鷲掴みにした。
ただ掴んでいるように見えるが、実は指が高速に動いており、的確にとあるツボを突いている。
「なに、をっ……くっ……」
ネオンは意識を失い、コバルトの方へと倒れ込んだ。
「おっと」
それを受け止めるコバルト。
「コバルトさん、何を」
「なーに、ちょっと記憶を操作しただけですよ」
「記憶操作……」
「彼を家まで送った後にまた来ます」
コバルトはネオンを担いでアルゴンを後にした。
このボタンは廃止予定です