wolf
ネオンはバイトのために練習を切り上げたが、クロムはまだ練習をしたいとのことで、一人居残りをした。
「じゃあ、また明日な」
「おう!」
学校帰りにそのままの足でバイト先アルゴンへと向かう。
「おはようございまーす」
着替えを済ませ、亭主に挨拶をしてお店へと立つ。
今日はお客さんが少なくて、時間が進むのが遅い。
こんなときにクロムがいたらきっと退屈しないのに、ネオンはそう思いながら大欠伸をした。
「仕方がない」
亭主も見ていないし、退屈時間を有意義に過ごすために教材の『妖精・魔法動物図鑑』を眺めることにした。
ペラペラとページをめくるとハロゲンの項目が目についた。
「なになに」
ハロゲンは成人男性の2倍以上の体格の二足歩行のウルフ族。
目は赤く、鋭い爪と牙を持ち合わせており、攻撃されたら軽症では済まされない。
極めて暗い場所に生息し、主に群れで暮らしている。
「……」
ネオンは昼間にあったらウルフを思い出した。
ジルカロイの森は暗いとは言え、陽の光は入ってくる。
群れではなく一匹で行動していた。
そして、俺が抉った目玉は赤ではなくエメラルドグリーンだった。
「ハロゲンじゃない……」
他にも色々なウルフ族を調べたが、先程の特徴にあったウルフはいなかった。
図鑑をパタンと閉じる。
「アイツは何者なんだ………」
謎は深まるばかり。
「じゃあ、また明日な」
「おう!」
学校帰りにそのままの足でバイト先アルゴンへと向かう。
「おはようございまーす」
着替えを済ませ、亭主に挨拶をしてお店へと立つ。
今日はお客さんが少なくて、時間が進むのが遅い。
こんなときにクロムがいたらきっと退屈しないのに、ネオンはそう思いながら大欠伸をした。
「仕方がない」
亭主も見ていないし、退屈時間を有意義に過ごすために教材の『妖精・魔法動物図鑑』を眺めることにした。
ペラペラとページをめくるとハロゲンの項目が目についた。
「なになに」
ハロゲンは成人男性の2倍以上の体格の二足歩行のウルフ族。
目は赤く、鋭い爪と牙を持ち合わせており、攻撃されたら軽症では済まされない。
極めて暗い場所に生息し、主に群れで暮らしている。
「……」
ネオンは昼間にあったらウルフを思い出した。
ジルカロイの森は暗いとは言え、陽の光は入ってくる。
群れではなく一匹で行動していた。
そして、俺が抉った目玉は赤ではなくエメラルドグリーンだった。
「ハロゲンじゃない……」
他にも色々なウルフ族を調べたが、先程の特徴にあったウルフはいなかった。
図鑑をパタンと閉じる。
「アイツは何者なんだ………」
謎は深まるばかり。
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