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浅井修斗別荘殺人事件

#8


修斗「手紙にも書いてあった通り、私は悩みがあります。」
全員が手紙を机の上に出す。
修斗「幾つもあるわけではないので。」
戸部「悩みは一つと・・・?」
修斗「はい。その通りです。」
上野「その悩みとは・・・?」
修斗「実は・・・」
少し間を置き、話し出す。
修斗「先週、殺人予告をされまして・・・」
戸部「帰る。」
食い気味に言い放ち、席を立つ。
長谷川「おい、夏実。ちょっと待てよ。」
戸部「言っただろ。事件があったら帰るって。」
花束「まだ、事件があっただけでは・・・」
戸部「どう考えても事件だろ。殺人予告なんて。」
清水「まあ、敏感にはなってしまいますよね。」
清水も席を立つ。
上野「清水さん・・・」
清水「私は、あんな思いするのはもう嫌ですから。」
戸部「よし、帰らせてもら・・・!?」
その瞬間、まるで待っていたかのように、
雨が降り出した。
戸部「雨・・・・!?」
清水「しかも、かなり強めね・・・」
戸部「帰るなって言われてるもんだな・・・」
上野「まるでミステリー小説のプロローグだ。」
晴島「ちょっと、縁起のないこと・・・」
加藤「怖いですよね・・・」
戸部「はぁ、関係ない。帰るぞ・・・」
しかし、その瞬間、
[大文字][太字]ドゴォォォォォン!!!![/太字][/大文字]
全員「!?」
向田の車と、戸部の車が爆発した。
戸部「なっ・・・バカなっ・・・!?」
向田「僕の・・・車が・・・!!」
花束「・・・!?」
清水「そんな・・・これじゃあ・・・」
長谷川「[太字]帰れない・・・[/太字]。」
全員の背筋が凍る。
戸部「おいおい、流石に手が凝りすぎだろ。」
深川「こんなの、本当にミステリー小説じゃないか・・・」
祇園「私、見て参ります!!」
焦った様子で祇園が玄関に向かう。
長谷川「俺も行こう。」
椅子から立ち上がる。
上野「修斗さん、少し待っていてください。」
修斗「ええ、私の事は気にせずに・・・」
本人も焦っている。
老体とは思えないほど汗をかいている。
花束「一体、何でこんな・・・」
戸部「分からねぇ。クソ、俺の車・・・」
上野「車より、自分の命を心配した方がいい。」
探偵の目つきで、戸部を見る。
戸部「・・・まあ、予想した通りだな。」
晴島「え?」
戸部「事件は起こったし、多分、」
加藤「多分?」
戸部「[太字]今夜、1人目の犠牲者が出るな。[/太字]」





土砂降りの中、傘も差さずに車へ走る。
長谷川は、考えていた。
何故車が爆発したのか。
誰が仕組んだものなのか。
本当に戸部の朝言った通り、
此処で誰か死ぬのか。
祇園「一体、何故爆発が・・・!?」
50代にも入って、体が思うように動きにくくなる年だというのに、
傘を差して走っている。
長谷川「一旦、車を見るほかないっすね。」

作者メッセージ

どうも戸部夏実です!!
久しぶりにこれの続き書いたわ。
やっぱミステリーなんよ。

2025/07/11 17:29

戸部夏実 ID:≫ 6s/EWVZi48e6M
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