屋上の君との物語。
~夜~
碧「あっ、星空!聞きたいことがあるんだ。」
星空「?」
碧「何で話し方変わったの?」
初めて会ってから3ヶ月経ったけど、その間何度も話し方が変わっている。
星空 「ずっと内緒にしていたんだけど、言ってもいい?私、[太字]多重人格なの。[/太字]」
碧「えっ…!」
~星空side~
ああ、言ってしまった。私が多重人格であることを。
星空「私、ずっと前から茉鈴にいじめられていたの。ーー」
[水平線]
小5に関西から転校してきた私にとって、茉鈴は心の支えだった。
関西弁だから、クラスの男子に変な話し方だとからかわれたけど、茉鈴と優花は、「星空ちゃんのこういうところも大切な個性だよ!私は大好き!」と言ってくれた。
茉鈴、優花、私の3人で、放課後よく遊ぶようになった。
茉鈴「星空、優花、放課後遊ぼうよ!(*^^)v」
星空「おっけー!公園で遊ぼうや!」
優花「何で遊びましょうか?(*'▽')」
こんな風に言い合える仲だった。
だけど、それが一変した。
小6のとき、茉鈴が優花をいじめていることが分かってしまった。
茉鈴「お前、陰キャのくせに天才ぶってんじゃない!」
優花「ううっ…(´;ω;`)」
一番仲良しの茉鈴がいじめをしているなんて、考えたくもなかった。
星空[大文字][大文字]「優花ちゃんをいじめないで!大切な友達やねん!」[/大文字][/大文字]
茉鈴「チッ」 スタスタ
その時はいじめをやめてくれたけど、次の日からは地獄だった。
茉鈴「バカ子、これ持ってくんない?」
[太字]ドサッ[/太字]
星空(重たいなあ…(~_~;))
『バカ子』は、私のあだ名。話し方が関西弁で、馬鹿みたいって言われたからつけられた名前だ。
~中2のころ~
茉鈴「バカ子、放課後屋上に来てくんない?」
星空「は、はい…。」
ー屋上ー
茉鈴「アンタさ、正直言って[太字]ジャマなんだよね。死んでくれない?」[/太字]
星空[大文字]「えっ…」[/大文字]
[太字][大文字]ドンッ[/大文字][/太字]
私は、茉鈴に屋上から落とされた。
ドサッ
そのあと病院にいた。
あの時先生が来ていなかったら、私は死んでいただろう。
~数か月後~
精神科の医者「星空さんは、解離性同一性障がい、いわゆる[太字]多重人格[/太字]ですね。」
星空「えっ…。」
中2のあの日から、殺されかけたことがトラウマになっていた。それに追い打ちをかけるように、大切な父が持病で亡くなった。
一人称がウチで、関西弁の星空が本当の私。
一人称が私で、標準語で落ち着いた星空がもう一つの私。
母は優しくて大好きだけど、過保護でめっちゃ心配性。
もし、いじめられていることを言ったら、茉鈴の家に殴り込むかもしれないから、多重人格のことも、いじめのことも言いたくない。
そして、多重人格であることを茉鈴に言ったが、逆にいじめが悪化した。
まあ、当たり前だと思うけどね。
茉鈴「こいつ、体の中に二人 人がいるんだって~、やばすぎぃ~ww」
なんて言われるし。
そして、高2のとき、とうとう辛くなって、屋上から飛び降りようとした。
[大文字][明朝体]あの時、死んどけばよかったかな。[/明朝体][/大文字]
そんな気持ちだった。
だけど、屋上についたとき、飛び降りようとした男子がいた。
碧だった。
あの時、私と同じようなものを感じた。人生の最期だから、せめていつも通り、明るく振る舞おうと思った。
[水平線]
~碧side~
僕は淡々と、そして少し悲しげに話す星空の過去とが信じられなかった。
いや、違う。信じたくなかったんだ。
星空は僕がいるフェンスを乗り越え、泣きながら微笑んで、僕にそう言った。
[大文字]「最後に会ってくれて、ありがとう。[太字]さよなら。[/太字]」[/大文字]
そして星空は、
[大文字][大文字][太字][明朝体]宙を舞った。[/明朝体][/太字][/大文字][/大文字]
碧「あっ、星空!聞きたいことがあるんだ。」
星空「?」
碧「何で話し方変わったの?」
初めて会ってから3ヶ月経ったけど、その間何度も話し方が変わっている。
星空 「ずっと内緒にしていたんだけど、言ってもいい?私、[太字]多重人格なの。[/太字]」
碧「えっ…!」
~星空side~
ああ、言ってしまった。私が多重人格であることを。
星空「私、ずっと前から茉鈴にいじめられていたの。ーー」
[水平線]
小5に関西から転校してきた私にとって、茉鈴は心の支えだった。
関西弁だから、クラスの男子に変な話し方だとからかわれたけど、茉鈴と優花は、「星空ちゃんのこういうところも大切な個性だよ!私は大好き!」と言ってくれた。
茉鈴、優花、私の3人で、放課後よく遊ぶようになった。
茉鈴「星空、優花、放課後遊ぼうよ!(*^^)v」
星空「おっけー!公園で遊ぼうや!」
優花「何で遊びましょうか?(*'▽')」
こんな風に言い合える仲だった。
だけど、それが一変した。
小6のとき、茉鈴が優花をいじめていることが分かってしまった。
茉鈴「お前、陰キャのくせに天才ぶってんじゃない!」
優花「ううっ…(´;ω;`)」
一番仲良しの茉鈴がいじめをしているなんて、考えたくもなかった。
星空[大文字][大文字]「優花ちゃんをいじめないで!大切な友達やねん!」[/大文字][/大文字]
茉鈴「チッ」 スタスタ
その時はいじめをやめてくれたけど、次の日からは地獄だった。
茉鈴「バカ子、これ持ってくんない?」
[太字]ドサッ[/太字]
星空(重たいなあ…(~_~;))
『バカ子』は、私のあだ名。話し方が関西弁で、馬鹿みたいって言われたからつけられた名前だ。
~中2のころ~
茉鈴「バカ子、放課後屋上に来てくんない?」
星空「は、はい…。」
ー屋上ー
茉鈴「アンタさ、正直言って[太字]ジャマなんだよね。死んでくれない?」[/太字]
星空[大文字]「えっ…」[/大文字]
[太字][大文字]ドンッ[/大文字][/太字]
私は、茉鈴に屋上から落とされた。
ドサッ
そのあと病院にいた。
あの時先生が来ていなかったら、私は死んでいただろう。
~数か月後~
精神科の医者「星空さんは、解離性同一性障がい、いわゆる[太字]多重人格[/太字]ですね。」
星空「えっ…。」
中2のあの日から、殺されかけたことがトラウマになっていた。それに追い打ちをかけるように、大切な父が持病で亡くなった。
一人称がウチで、関西弁の星空が本当の私。
一人称が私で、標準語で落ち着いた星空がもう一つの私。
母は優しくて大好きだけど、過保護でめっちゃ心配性。
もし、いじめられていることを言ったら、茉鈴の家に殴り込むかもしれないから、多重人格のことも、いじめのことも言いたくない。
そして、多重人格であることを茉鈴に言ったが、逆にいじめが悪化した。
まあ、当たり前だと思うけどね。
茉鈴「こいつ、体の中に二人 人がいるんだって~、やばすぎぃ~ww」
なんて言われるし。
そして、高2のとき、とうとう辛くなって、屋上から飛び降りようとした。
[大文字][明朝体]あの時、死んどけばよかったかな。[/明朝体][/大文字]
そんな気持ちだった。
だけど、屋上についたとき、飛び降りようとした男子がいた。
碧だった。
あの時、私と同じようなものを感じた。人生の最期だから、せめていつも通り、明るく振る舞おうと思った。
[水平線]
~碧side~
僕は淡々と、そして少し悲しげに話す星空の過去とが信じられなかった。
いや、違う。信じたくなかったんだ。
星空は僕がいるフェンスを乗り越え、泣きながら微笑んで、僕にそう言った。
[大文字]「最後に会ってくれて、ありがとう。[太字]さよなら。[/太字]」[/大文字]
そして星空は、
[大文字][大文字][太字][明朝体]宙を舞った。[/明朝体][/太字][/大文字][/大文字]
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