高嶺の花にはトゲがある
「お昼、食べよう」
僕たちは、4人で机を移動させて、お昼を食べる。
僕と乃美さんが隣、その向かいに凪と周。
練習で、一度だけ乃美さんと凪が隣だったんだけど…
[太字]「あ…え…う…」[/太字]
と、乃美さんが極度の緊張により、壊れてしまったから元の位置に戻った。
「あ、凪。今日は解凍してる!」
「今日は早起きできたからな」
教室で食べ始めて、クラスメイトからの視線をよく感じる。
「どうして」って、聞かれたこともある。
高嶺の花に話しかけて、トゲが返ってきた男子たち。
高嶺の花と持ち上げられていることに嫉妬した女子たち。
(乃美さんの優しいところ、まだ伝わってないなぁ……)
ゆっくりでもいいから、僕が伝えていければいいな。
「乃美さん、今日の放課後、空いてる?」
周が、彼女の力作、唐揚げを食べながら言った。
「えぇっ……ここって……」
「スタボだよ。来たことある?」
「…家族となら、ある、けど……」
(分かる、分かるよ、乃美さん…)
おしゃれな人や、仕事をしてる大人。
キラキラしたオーラに圧倒されて、入りづらい。
「友達と、放課後遊ぶ!これ、ストーリーあげよう~」
「えぇっ…」
固まる乃美さんを押しながら、店内に入る。
「俺、抹茶フラペチーノで」
「じゃあ、俺はブラックコーヒーで」
「僕は~…キャラメルで!乃美さんは?」
「…えぇっと…苺、フラペチーノでっ」
後半、少し裏返ってたけど、注文ができた。
会計を済ませて、店員さんから飲み物を受け取る。
僕は、ちゃっかりチーズケーキも買った。
「よしっ!あ、4人席丁度空いてる~」
「そこ座ろうか」
席に座って、ストローを差す。
「じゃあ、写真とろ~」
凪がスマホを構える。
「乃美さん、寄らないと入んねぇよ!」
凪が、乃美さんを寄せて画面内に入れる。
「よし、投稿~っ」
「あ、乃美さんインスタ教えてくれる?」
「え、えぇ…!」
ちょっと、2人とも打ち解けたし。
インスタも教え合って、今日は解散。
(あれ…メール来てる)
誰からのメールだろう?
僕たちは、4人で机を移動させて、お昼を食べる。
僕と乃美さんが隣、その向かいに凪と周。
練習で、一度だけ乃美さんと凪が隣だったんだけど…
[太字]「あ…え…う…」[/太字]
と、乃美さんが極度の緊張により、壊れてしまったから元の位置に戻った。
「あ、凪。今日は解凍してる!」
「今日は早起きできたからな」
教室で食べ始めて、クラスメイトからの視線をよく感じる。
「どうして」って、聞かれたこともある。
高嶺の花に話しかけて、トゲが返ってきた男子たち。
高嶺の花と持ち上げられていることに嫉妬した女子たち。
(乃美さんの優しいところ、まだ伝わってないなぁ……)
ゆっくりでもいいから、僕が伝えていければいいな。
「乃美さん、今日の放課後、空いてる?」
周が、彼女の力作、唐揚げを食べながら言った。
「えぇっ……ここって……」
「スタボだよ。来たことある?」
「…家族となら、ある、けど……」
(分かる、分かるよ、乃美さん…)
おしゃれな人や、仕事をしてる大人。
キラキラしたオーラに圧倒されて、入りづらい。
「友達と、放課後遊ぶ!これ、ストーリーあげよう~」
「えぇっ…」
固まる乃美さんを押しながら、店内に入る。
「俺、抹茶フラペチーノで」
「じゃあ、俺はブラックコーヒーで」
「僕は~…キャラメルで!乃美さんは?」
「…えぇっと…苺、フラペチーノでっ」
後半、少し裏返ってたけど、注文ができた。
会計を済ませて、店員さんから飲み物を受け取る。
僕は、ちゃっかりチーズケーキも買った。
「よしっ!あ、4人席丁度空いてる~」
「そこ座ろうか」
席に座って、ストローを差す。
「じゃあ、写真とろ~」
凪がスマホを構える。
「乃美さん、寄らないと入んねぇよ!」
凪が、乃美さんを寄せて画面内に入れる。
「よし、投稿~っ」
「あ、乃美さんインスタ教えてくれる?」
「え、えぇ…!」
ちょっと、2人とも打ち解けたし。
インスタも教え合って、今日は解散。
(あれ…メール来てる)
誰からのメールだろう?