高嶺の花にはトゲがある
「話す練習、僕とは普通に話せるんだよね?」
「…うん」
「じゃあさ…」
この提案。
乃美さんは、最初は怖がっていたけれど…
素直になりたい気持ちはあるから。
オーケーしてくれた。
「えぇっと……?旭、説明してくれ…」
「えっとね…」
翌日のお昼休み。
乃美さんが人の目が気になるそうで、空き教室に来ている。
それぞれのお弁当を持って、僕と乃美さんが隣。
凪と周がその向かいに座っている。
「…あの…私、人と話すのが苦手で…特に、男子が。だから、2人で練習させてほしいの…!」
凪と周は、ぽかんとしてる。
(大丈夫かなぁ…)
「…いいよ。俺は、佐野周。よろしくね、乃美さん。」
周は、爽やかな笑顔で乃美さんと握手する。
「…俺、噂でアンタのこと決めつけてたし…喋るのもあんま得意じゃないけど…旭が言うなら、協力するよ。俺は、石川凪。」
凪は、ちょっと照れくさそうに言う。
噂で、僕のことを心配してくれていたけど、乃美さんは良い人だ。
それが、凪にも伝わればいいな。
「…それで、喋る練習って具体的になにするの?」
「ん~…目を見て話す、とか?」
「じゃあ、このまま飯食おーぜ!俺腹へった!」
とりあえず、お昼ご飯を食べることにした。
「旭のお弁当、相変わらず可愛いよなぁ~」
僕のお弁当は、妹が作ったキャラ弁。
恥ずかしいからやめてほしいんだけど…早起きして作ってくれているし、何より美味しいから何も言っていない。
「…凪は…うん…」
凪のお弁当は、いつもオール冷凍食品。しかも未解凍。
「だって時間ねぇんだもん。俺も姉貴も料理できねぇし」
「…せめて解凍しなよ…」
周は、彼女の手作りのお弁当。
「周、いいよなぁ…可愛い彼女が毎日弁当届けてくれるとか」
「美味しいよ」
「嫌味か!?」
(…乃美さん、固まってる…)
乃美さん、会話に入ろうとしてるんだろうけど、テンポが掴めないみたい。
「乃美さんのは?」
「あ、私は自分で作ってて…」
(どんなのだろう…)
「って、すご!!それ自分で作ってんの!?」
「すごいなぁ。卵焼きとか、すごく上手い。」
「いや、そんな…」
乃美さん、緊張しすぎて睨んじゃってるよ!!!
(ん~…まだ、ちょっと難しいかなぁ…)
でも、褒められて嬉しそう。
「また、みんなでお昼食べようよ」
次からは、教室で。
そうしたら、他のみんなも絡みやすくなるんじゃないかな。
「…うん」
「じゃあさ…」
この提案。
乃美さんは、最初は怖がっていたけれど…
素直になりたい気持ちはあるから。
オーケーしてくれた。
「えぇっと……?旭、説明してくれ…」
「えっとね…」
翌日のお昼休み。
乃美さんが人の目が気になるそうで、空き教室に来ている。
それぞれのお弁当を持って、僕と乃美さんが隣。
凪と周がその向かいに座っている。
「…あの…私、人と話すのが苦手で…特に、男子が。だから、2人で練習させてほしいの…!」
凪と周は、ぽかんとしてる。
(大丈夫かなぁ…)
「…いいよ。俺は、佐野周。よろしくね、乃美さん。」
周は、爽やかな笑顔で乃美さんと握手する。
「…俺、噂でアンタのこと決めつけてたし…喋るのもあんま得意じゃないけど…旭が言うなら、協力するよ。俺は、石川凪。」
凪は、ちょっと照れくさそうに言う。
噂で、僕のことを心配してくれていたけど、乃美さんは良い人だ。
それが、凪にも伝わればいいな。
「…それで、喋る練習って具体的になにするの?」
「ん~…目を見て話す、とか?」
「じゃあ、このまま飯食おーぜ!俺腹へった!」
とりあえず、お昼ご飯を食べることにした。
「旭のお弁当、相変わらず可愛いよなぁ~」
僕のお弁当は、妹が作ったキャラ弁。
恥ずかしいからやめてほしいんだけど…早起きして作ってくれているし、何より美味しいから何も言っていない。
「…凪は…うん…」
凪のお弁当は、いつもオール冷凍食品。しかも未解凍。
「だって時間ねぇんだもん。俺も姉貴も料理できねぇし」
「…せめて解凍しなよ…」
周は、彼女の手作りのお弁当。
「周、いいよなぁ…可愛い彼女が毎日弁当届けてくれるとか」
「美味しいよ」
「嫌味か!?」
(…乃美さん、固まってる…)
乃美さん、会話に入ろうとしてるんだろうけど、テンポが掴めないみたい。
「乃美さんのは?」
「あ、私は自分で作ってて…」
(どんなのだろう…)
「って、すご!!それ自分で作ってんの!?」
「すごいなぁ。卵焼きとか、すごく上手い。」
「いや、そんな…」
乃美さん、緊張しすぎて睨んじゃってるよ!!!
(ん~…まだ、ちょっと難しいかなぁ…)
でも、褒められて嬉しそう。
「また、みんなでお昼食べようよ」
次からは、教室で。
そうしたら、他のみんなも絡みやすくなるんじゃないかな。