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どこにでもいるような陰キャとして静かに生活したかっただけなのに

#2


不審者の手を貫いたのは弾丸だった。

「陰キャだから暇な時間多いからその時間にゴミを作っておいてよかった…」

最近ようやく完成した秒速50mを出せるパチンコ。
それで銃弾を発射して風の動きとかを利用して不審者の手を貫通させた。

「ク…クソ…俺に銃弾を当てるためにわざと刺さりやがって…確かにお前の俺を倒すって覚悟は強かった…だが最終的にはテメェが死ぬ事に変わりはねえ!」

まだナイフを離していない。これは流石に予想外だった。ヤバい、殺される。と思った瞬間意識が途切れた。

気づいたら真っ暗で何も見えない場所に立っていた。周りには何もない…というより目が開かず手足も動かせない状態。

「其方の覚悟は素晴らかった…それに免じて一度チャンスを渡しましょう」

どこからともなく聞こえる…なんというか話しかけられているというか直接脳に内容だけが流れてくるというか、なんとも奇妙だった。…え?チャンスって何?

「貴方は一度死にこのままあの世へ行く所でした…ですが貴方は自身を犠牲にしてでも人を守るという行動をしました。そのような行動はなかなか出来ません…そしてそれを出来たからこそチャンスを与えます。能力を得て蘇生しますか?」

「…つまり死んだけど蘇るチャンスがある…ってえ?僕死んだの?今語りかけてるのって神様?え?怖。ま、まあチャンスがあるなら欲しいですけど…」

「その願い聞き入れました。デジデリオ・レアリッヅォ!」

そして周りが眩しく輝く
そして、目覚めたらナイフが腹から抜かれていた。僕を仕留めたと思ったのだろう…仕留めた事に違いはないけど。
そしてまた意識が途切れる。だが今回は自分の中へと引きずりこまれる感覚だった。そしてすぐに意識が戻る

「…え?ん、え、いや、え?何が起こって…」

不審者が壁に叩きつけられていた。そして何かが話しかけてくる。

「よお、聞こえるか?」

「…え?誰?」

「自己紹介がまだだったな。まあ俺はお前の二重人格かなんかとでも思っておけ。新しい能力が手に入ったが使い方が分からず困るだろうとの事だ。ま、護衛を任されたようなものだな」

「あ、そう…」

…最近疲れてんのかな。
不審者は倒れていた。おそらく気絶しているだけだろう。


ーそれから数時間後、不審者は無事(とは言えないが)捕まり帰宅することになった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

なんか能力系の話(?)になってきそうな予感

2024/09/17 06:18

田中 ID:≫0tS.Wi/U8jY6Y
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