派遣メイドのアルメリアさん
街にやって来た二人は、街がやけに賑やかなのに気付いた。
ヴィルスが近くにいた老人に聞く。
ヴィルス「なあ、今日は何かあるのか?いつもより賑やかに思えるんだが」
「なんじゃ、お前さんらは知らんのか?今度、感謝祭があるからその準備じゃよ。ほれ、お前さんらも」
アルメリア「・・・あら、飴ですか。ありがとうございます」
老人は二人の手のひらにころりと飴を渡す。そのまま「ほっほっほ」と杖をついて去っていった。
アルメリアは「気の良いご老人ですね」と言い、先程貰ったばかりの飴をすぐに口に入れ転がし始めた。
飴を転がしながらアルメリアは隣で、自分が貰った飴を見つめるヴィルスに、
アルメリア「坊っちゃん、”感謝祭”とはなんですか?一体何に感謝を・・・」
ヴィルス「簡単に言うと神様だよ。神様が生まれた日を感謝するんだ、だからめでたい」
アルメリア「坊っちゃん、”神”を信じていらっしゃるのですか?」
ヴィルス「いいや、別に。神に祈るくらいなら自分の実力でどうにかする方が早いしな・・・・・・祭りは別だ、幼い頃から参加してるものだしな」
ヴィルスはそこまで言うと自分も飴を口の中に入れた。
ヴィルス「・・・・・・ミルク味だ」
アルメリア「あら、私はよく分からない味でしたのに」
ヴィルス「味覚音痴、なのか?」
アルメリア「いいえ、舌には結構自身があるつもりなのですよ」
そのままふらふらと街中を歩く二人。
すると、ふとアルメリアの足の動きが止まった。
ヴィルス「・・・アル?どうしたんだ?」
アルメリア「坊っちゃん、見てくださいませ。こちらの紅茶の茶葉、ここらへんでは全く収穫ができない高級茶葉なのですよ。私も一度だけ口にしたことがありますが、あの味は忘れることがとても・・・」
真顔でそう矢継ぎ早に説明するアルメリアにヴィルスが若干引く。そんな主の様子に気付いたアルメリアは咳払いをして、
アルメリア「・・・・・・・・・申し訳ございませんでした、危なく欲望のまま喋り続けるところでした」
ヴィルス「いや、別にいいんだが・・・紅茶が好きなのか?あれくらいなら僕が今持っている金で買えるが・・・」
アルメリア「いえ、坊っちゃんにそこまでご迷惑はおかけできません。それに・・・」
ヴィルス「それに?」
アルメリアはそう言うと気まずそうに目を逸らし、
アルメリア「あちらのお紅茶、自分へのご褒美用で常に買い溜めしているんです」
ヴィルス「・・・ちなみに、どれくらい?」
恐る恐る聞いたヴィルスはその後出てきた数字に度肝を抜かれることとなった。
ヴィルスが近くにいた老人に聞く。
ヴィルス「なあ、今日は何かあるのか?いつもより賑やかに思えるんだが」
「なんじゃ、お前さんらは知らんのか?今度、感謝祭があるからその準備じゃよ。ほれ、お前さんらも」
アルメリア「・・・あら、飴ですか。ありがとうございます」
老人は二人の手のひらにころりと飴を渡す。そのまま「ほっほっほ」と杖をついて去っていった。
アルメリアは「気の良いご老人ですね」と言い、先程貰ったばかりの飴をすぐに口に入れ転がし始めた。
飴を転がしながらアルメリアは隣で、自分が貰った飴を見つめるヴィルスに、
アルメリア「坊っちゃん、”感謝祭”とはなんですか?一体何に感謝を・・・」
ヴィルス「簡単に言うと神様だよ。神様が生まれた日を感謝するんだ、だからめでたい」
アルメリア「坊っちゃん、”神”を信じていらっしゃるのですか?」
ヴィルス「いいや、別に。神に祈るくらいなら自分の実力でどうにかする方が早いしな・・・・・・祭りは別だ、幼い頃から参加してるものだしな」
ヴィルスはそこまで言うと自分も飴を口の中に入れた。
ヴィルス「・・・・・・ミルク味だ」
アルメリア「あら、私はよく分からない味でしたのに」
ヴィルス「味覚音痴、なのか?」
アルメリア「いいえ、舌には結構自身があるつもりなのですよ」
そのままふらふらと街中を歩く二人。
すると、ふとアルメリアの足の動きが止まった。
ヴィルス「・・・アル?どうしたんだ?」
アルメリア「坊っちゃん、見てくださいませ。こちらの紅茶の茶葉、ここらへんでは全く収穫ができない高級茶葉なのですよ。私も一度だけ口にしたことがありますが、あの味は忘れることがとても・・・」
真顔でそう矢継ぎ早に説明するアルメリアにヴィルスが若干引く。そんな主の様子に気付いたアルメリアは咳払いをして、
アルメリア「・・・・・・・・・申し訳ございませんでした、危なく欲望のまま喋り続けるところでした」
ヴィルス「いや、別にいいんだが・・・紅茶が好きなのか?あれくらいなら僕が今持っている金で買えるが・・・」
アルメリア「いえ、坊っちゃんにそこまでご迷惑はおかけできません。それに・・・」
ヴィルス「それに?」
アルメリアはそう言うと気まずそうに目を逸らし、
アルメリア「あちらのお紅茶、自分へのご褒美用で常に買い溜めしているんです」
ヴィルス「・・・ちなみに、どれくらい?」
恐る恐る聞いたヴィルスはその後出てきた数字に度肝を抜かれることとなった。
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