ガヤガヤ

今日は文化祭の準備をする日。
「はーい。かざり終わった人は看板手伝ってー。」
係の人がそういった。


私は看板係なので、ペンキで色を塗ったりする。....ふぅ。疲れた。
「あっ。女神様。交代しますよ。休んでてください。」
多分、かざりつけの仕事が終わったのであろう女子二人組がそう声をかけてきた。女神様、と呼ばれるのに慣れてしまい、最近は否定をするのは時間の無駄なのではないか、と考えるようになった。
「あ、ありがとうございます。でもこれは私の仕事なので、大丈夫です！」
[小文字]「やっば、女神なの納得じゃん...。」[/小文字]
.......？なにか言った？
やっぱり、聞こえないように何かを話されるのは得意ではない。過去を思い出してしまう。


「○○〜〜〜〜！」
するとどこからか、明るい声が聞こえてきた。
「そらくん！？どうしたの...？」
そらくんだ。
威勢のいい声を放ち、私の名前を呼ぶ。
「僕らのクラスも文化祭の準備なんだけど、もう終わったから手伝いにきちゃった☆」
もう終わったの...？早いなぁ。そうだ。そらくんのクラスは等身大パネルだった。そりゃあ早く終わって当然だ。.....あれ？でも...
「あれ？じゃあなろ屋さんは？」
「なんか呼び出しくらってたよ〜。あとで来るんじゃないかな？....っと。今はとにかく！○○のクラスの出し物の準備終わらせないとね！」
呼び出し...？なにかあったのだろうか。心配になる。

「○○はなにやるの？」
それは、準備のかかりのことだろうか。
「私は看板係だよ。」
「おっけ〜。じゃあ看板手伝いに行こっか！」
「はいっ！」


「やばいんだけど。」　「それな。女神様とそらねこ様が並んでるよ。」　「顔面国宝すぎて直視できん」

なにかを言われている。......やっぱり、陰口？最近収まっていたとは思っていたけど、そらくんと並んでいるとやっぱり私は浮いて見える。髪色も、ピンクからそらくんに合わせて水色に変えたのではないか、なんて思われていたりするのではないか。少し思いすぎだ、と思うが、やっぱり気になってしまうのが人間の心理。
「○○？大丈夫？」
そらくんに声をかけられはっとする。そうだ。今は文化祭の準備中だ。
「あっ、大丈夫！やろっか！」

「ごぉぉめぇぇんっ！」
早々に誤りながら教室へ入ってきたのは、なろ屋さんだ。
「なろ屋さん！呼び出し大丈夫でしたか？」
「○○〜♡ちょっと先生に文句言われてただけだから！ささ、早くやろ！」
文句...？一体なんなんだろうか。まぁいいとして。

「はいっ！準備、やりましょうか！」