え....？どうして.......？
のっきさんから聞いた話だとこの魔法で記憶を取り戻せるのは、不可能だって...。
.....今、少し思い出せたのもまぐれか創り出した思い出だろう。

ガラッ（病室のドアをあける
「お見舞い来ました〜.....っ、え？●●さん.......？」
「の、のっきさん？どうしたんですか？」
そこには、お見舞いに来てくれたのっきさんの姿があった。
「い、いや....ど、どうしたって。●●さんこそ....。」
え...？身体に異変はないと思っていたけど、まさか.....
「髪色と、瞳が...。」
言われて気づく。本当だ。髪色が私には到底似合わないであろう色素が薄い淡い水色になっている。瞳も同じ色だ。
「........あの、まさかとは思うんですけど、記憶って....。」
「.........あっ、えっと。なんかちょっとふわっと思い出せてるような...。」
「ちょっと...。皆さん呼びますね...。」
そう言ってのっきさんは皆さんに電話をかけた。

＿数分後＿

ガラッ
「●●っ！！女神って...？」
なろ屋さんが入ってきた。今...女神って...？それにつれて他のみんなも入ってきた。
「皆さん、説明しますね。」
そして私達はいろんなことを聞かされた。
記憶を取り戻すのはのっきさんの住んでいた世界で伝えられている、千年に一度現れる、なにもかもが美しい女神の生まれ変わりだけだと。
過去に現れた女神の生まれ変わりは全てのっきさんの住んでいた世界での発祥なので人間が女神なることはこれが初めてだと。
「全部です...。あ、そうそう。私の住んでいたっていうのは...。私は、魔国というところから家出してきて今ここにいるんです。魔法が使えたのも魔国出身だから....。」

「.....で、でも、なんで私が女神の生まれ変わり...？なんですか？」
私はこれを本当に疑問に思った。だって、なにもかも美しいって...。顔も性格も皆と違って0点だから........。
「...。俺は、○○が女神なん、正解やと思うねんけどな。」
翔さんはそう言った。それに続いてかもめさんも
「俺もそう思う。だって、なにもかもが美しいって...。話聞いた時○○しか浮かばなかったし。」
「だよね、だよね。性格も、全部が美しいってまさに....ねぇ。」
そらちゃんも言った。

「●●さん。お聞きしたいんですが、女神になる前に、なにか...。その。きっかけ...。みたいなものはありましたか？」
言われてはっとする。....あれは見間違いだったかもしれない。
「えっと...。なんか夕日に金色の星が溢れかえっていたような...。」
「！！そうですかっ。私は再びやらなければいけないことがあるので、これで。」
「せやな。のっきたんは帰り。俺らは病院しまるぎりぎりまでおるから。」
翔さんは優しくのっきさんにそう言った。
「...。大丈夫だよ。○○。びっくりしたかもだけど、みんないるから安心して。」
なろ屋さんはそういった。

涙が溢れた。その涙は、髪色の水色と溢れる金と逢魔が時の赤がまじった綺麗な色だった。