ここに来てから、もう1ヶ月。ずいぶんと、心の修正がついたと思う。私は前の家では、こきをつかわれたわけでも、暴力をふるわれたわけでもない。ただ、愛されなかっただけ。別に、こっちを見てくれ、というわけではない。ほんとに、本当に愛されたかっただけ。愛されるってどんな感覚なんだろう。愛するってどんな感覚なんだろう。私も1度でいいから味わってみたい...　そんなことを思いながら屋上で靴を脱いで飛び降りようと私はしていた。

「きみ、名前は？」

もう本当に、ただ純粋に嬉しかった。名前を聞かれることはもしや、話すことすらが初めてだったあのときの私からすると、よく不審に思わず会話できたな、と思う。だって、会話したことなんて久しぶりすぎたんだから。
今まで彼らは、私に1度も愛してる、と言ってくれたっことはない。でも。わかるんだ。彼らが私を確実に愛してくれていることは。なんでっていうのは私もわからないけど、行動や仕草からわかる。愛されるってこういうことなんだ。だから、私も彼らに精一杯の愛を伝えたい。返したい。

そう思って
今日も彼らのために

精一杯の愛を伝えていく...


「なろ屋さん！ご飯できましたよっ！」
「ん〜っ。寝起きだから○○のあーんがないと食べれない〜。」
「えぇ...わかりました。あーん！」
「ぱくっ。おいしい大好き！」

「しょ、翔...。あの。もうお昼になりますよ...。」
「眠たい〜。○○抱きまくらになって〜。」
「いやいやさすがにそれh...ってひゃっ！」
「大好きやで。」

「のっきさん。体調は大丈夫ですか？」
「はい。もう万全です。」
「そうですか...。できることがあったらなんでも言ってくださいね..。」
「じゃあ、私といてください♡」　ｷﾞｭｯ
「ふぁっ！？」

「そらくん。起きてますか？」
「●●〜♡起きてるよ〜！どうしたの？」
「あ、や。起きてるかなって..。」
「じゃあついでにぎゅーしていって！」ｷﾞｭｯ
「！？」

「かいとさんって、ツンデレなんですか？」
「は！？いやそういうわけじゃない...。」
「そうなんですか？まぁいいですけど...。お邪魔しました。」
「あっ、だめだ。...まだ、俺といろ...。」ｷﾞｭ（●●さんの服の袖をつかむ
(めちゃくちゃツンデレじゃん...)

「かもめさんっ！今暇ですかっ！？」
「ああ。どうしたんだ？」
「その...他のみなさんがでかけてて寂しかったので...。」
「...他のやつみてないで俺だけみとけばいーんじゃない？」ｷﾞｭ
「あぇっ....////」