side kamome

りんりんという小さなアラーム音と共に俺の朝は始まる。りんりん、と小さなアラーム音なのは一緒に住んでいる同居人に迷惑をかけないため。ワンコールなので何回もなることはない。
「はーっ。起きるか。」
シャッとカーテンを開け、日光を浴びる。

ガチャッ（リビングのドアを開ける

「あ、かもめさんっ！おはようございます！」
朝からよくそんな威勢のいい声が出るなぁと小さな笑みを漏らしたあと
「おはよ。ご飯手伝うよ。」
と言った。ありがとうございます！と満面の笑みを浮かべて○○は再び朝ごはんの準備を始めた。
「かもめさんっ！これ、持っていってくれますか？」
「ああ。えっと、誰がどーみてもわかる大盛りがかいにゃんだな？」
「ふふ、そうです！ささ。そろそろみなさんが起きてきます...！急ぎましょ。」
てきぱき行動していたのはなんのためかと思いきや、あいつらのためだったんだな...○○らしい。

俺と○○の時間はあっという間だった。
「おはよ、かもめんに○○！」ｷﾞｭｯ
「ちょ、翔さん...！」
「さんじゃなくてぇ〜？」
「...しょ、翔......て、何言わせてるんですか！？」
いいなぁ...翔ちゃん。俺だってあんなことしてみたい...
「●●〜。おはよ〜。頭なでて〜。」
「そらくんっ。いいよ〜っ。」　ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
「●●大好き〜。」
そらちゃん...○○が来るようになってから朝しっかり起きるようになったな...あの甘えっぷり...男だって言ってないのか？まぁいいけど。
「○○〜！！おはよっ！」ｷﾞｭｯ
「...はよ。」ｷﾞｭ（●●さんの服の袖をつかむ
「なろ屋さん...。どこかわかってるんですか...。かいとさん、かしこいですねっ...！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
「は！？かいてぃーずるいんだけど！！」
「なろ屋さんもね〜。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
「大好き〜！」
悪友組(なろくん＆かいてぃー)...完全に甘えの術を覚えたな...
「みなさんおはようございます！」
「のっきさん。おはようございます！」
「●●さん。この前は看病してくださってありがとうございました！」
「えぇ...あれは私が余計に悪くしちゃったから...。」
「いえいえ、すぐ治ったので！w」
「よかったですっ！」
にょきをは○○に触れないかわりに会話でラブ感を漂わせてるな...。...俺も黙っちゃいられねぇっ！

「○○っ！」ｷﾞｭｯ
「ふぇっ！？かもめさんっ？」
「...みんな甘えててずるいなって思った..から今日は俺が甘える日だ...」
「えぇぇ...！」

この日だけでなくかもめんは●●さんを溺愛するのでした...！