見習い女神とのクエスト体験記
飛んでいった先は、監視塔の先にある大きな橋のすぐそばだった。
ミルーカ様の瞬間移動は凄すぎる。あっという間だった。
「あ、あのミルーカ様……?」
俺が何が何やらといった感じでミルーカ様を見やると、ミルーカ様は、ハッ! として慌てて俺から手を離す。名残惜しかった。
「す、すみません! 唐傘さん突然」
ミルーカ様はアタフタと俺に頭を下げる。
「ああいや、ありがとうございます」
「え?」
「まさかミルーカ様の方から手を握ってくださるとは思っていなくて……びっくりしました」
俺が頬をポリポリしながら言うと、ミルーカ様はアタフタと説明する。
「あ、えーとですね。先程届けた荷物なのですが、どうやら魔族との兼ね合いのものらしく、このまま放置しておくことはちょっと出来なくて、えーと……」
「落ち着いてくださいミルーカ様。ゆっくりで大丈夫なので」
「は、はい……」
すーー、はーーと息を整えるミルーカ様。
「あの荷物って魔族に関係あるものなんですか?」
俺がそう聞くと、ミルーカ様はええ、と頷いた。
「中身は詳しくは言えませんが、あの荷物は魔族の手に渡ると危険なものになるかもかもと先程先輩から通信が入りまして……」
出た先輩。最初会った時も言ってたっけ。
「あの、先輩って」
「はい。カミレラ様……私の先輩女神です。私に色々と助言をしてくださっています」
「なるほど。そのカミレラ様がミルーカ様にその荷物危険かもかも~~~~~~と仰ってたんですね?」
「そんなに語尾は伸ばしていませんが……そういうことですね」
俺は、ふーと息をつく。段々と話が見えてきた。
「そしてここに飛んだ理由としては……」
「はい」
ミルーカ様はコクンと頷いた。
「結界を張ります」
魔族が荷物を手にしないようにここで先手を打つってわけか。
ミルーカ様の瞬間移動は凄すぎる。あっという間だった。
「あ、あのミルーカ様……?」
俺が何が何やらといった感じでミルーカ様を見やると、ミルーカ様は、ハッ! として慌てて俺から手を離す。名残惜しかった。
「す、すみません! 唐傘さん突然」
ミルーカ様はアタフタと俺に頭を下げる。
「ああいや、ありがとうございます」
「え?」
「まさかミルーカ様の方から手を握ってくださるとは思っていなくて……びっくりしました」
俺が頬をポリポリしながら言うと、ミルーカ様はアタフタと説明する。
「あ、えーとですね。先程届けた荷物なのですが、どうやら魔族との兼ね合いのものらしく、このまま放置しておくことはちょっと出来なくて、えーと……」
「落ち着いてくださいミルーカ様。ゆっくりで大丈夫なので」
「は、はい……」
すーー、はーーと息を整えるミルーカ様。
「あの荷物って魔族に関係あるものなんですか?」
俺がそう聞くと、ミルーカ様はええ、と頷いた。
「中身は詳しくは言えませんが、あの荷物は魔族の手に渡ると危険なものになるかもかもと先程先輩から通信が入りまして……」
出た先輩。最初会った時も言ってたっけ。
「あの、先輩って」
「はい。カミレラ様……私の先輩女神です。私に色々と助言をしてくださっています」
「なるほど。そのカミレラ様がミルーカ様にその荷物危険かもかも~~~~~~と仰ってたんですね?」
「そんなに語尾は伸ばしていませんが……そういうことですね」
俺は、ふーと息をつく。段々と話が見えてきた。
「そしてここに飛んだ理由としては……」
「はい」
ミルーカ様はコクンと頷いた。
「結界を張ります」
魔族が荷物を手にしないようにここで先手を打つってわけか。
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