文字サイズ変更

見習い女神とのクエスト体験記

#3


 最初のクエストは荷物を指定の場所まで届ける、という内容のものだった。俺とミルーカ様は町を外れた草原のある一本道を並んでテクテクと歩いている。
「いい天気ですね」
 ここは無難に天気の話題から入る。テンプレか?
「そうですね。絶好のクエスト日和ですね」
 ミルーカ様はコクリと肯く。よっしゃ!
「ギルドから受け取った荷物って中身は何なんでしょうか?」
 俺が手にぶら下げているスーツケース? みたいなものを掲げてみる。中身が飛び出さないように厳重にロックがかかっているみたいだが……。
「それは依頼人の意向で秘密になっています」
 プライバシーってこと? 危険なもんじゃないよな? お好み焼きでもないだろうし。何だろうな。
「これをどこに届けるんでしたっけ?」
「あそこに塔があるのが見えますか?」
 ミルーカ様が指差した方向に目を凝らしてみると確かに白い塔らしきものが見えた。
「はい。見えます」
「あれは監視塔。町にモンスター等が攻め込んでこないか監視するための場所なんですよ」
「ほえ~~」
 俺はますます興味をそそられた。
「やっぱモンスターとかいるんですね?」
「はい。……なんだか楽しそうですね」
「はい! ミルーカ様とのクエストはどこでもなんでも楽しいですよ!」
「! も、もう……調子いいんですから」
 俺の偽りなき本心で顔をふいっとするミルーカ様。フラグ立ちました? まだ? まだか。
 そんなこんなで塔に到着っと。
「とーーーーーーうっ!!」
 しゅたっ。かっちょよくジャンプして着地する俺。塔だけに。
「唐傘さん。中に入りますよ」
「はい」
 引率の先生感やば~~。そんなとこも素敵だ~~。

※ダブルクリック(2回タップ)してください

作者メッセージ

Fランククエスト〖荷物のお届け〗。果たして荷物を届けるだけで終わるのか? さてさて中身は何なんでしょう……てえてえが届きますように。

2024/09/19 12:16

トモットモ ID:≫mptEMbzikud7w
続きを執筆
小説を編集
/ 3

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL