見習い女神とのクエスト体験記
「若者よ! まずは自己紹介をほいさっさ!」
「ほいさ。俺の名前は唐傘揚幸。あっち向いてホイマスターを目指している」
オヤジに対して俺がそう答えると、ミルーカ様が可愛らしくコテンと首を傾げられた。
「そうなんですか?」
「いえ、言ってみただけです」
あっち向いてホイマスターって何だっちゅーの。
「何と……あっち向いてホイの頂を目指しているとは! 見上げた向上心じゃわい!」
オヤジがおおと目を見開いた。おいおいオヤジ、あまりマジに捉えるなって。
「しからば早速修行じゃー! ついてまいれ!」
え? ここでやるんじゃないのかよ。
「ルンタッター、ほいさっさ!」
ダサっ。掛け声ダサくね? オヤジがルンルンとスキップしながら道場から外へと出ていった。見るに堪えないんですけど。
「唐傘さん。修行頑張りましょう。ルンタッターほいさっさー」
ミルーカ様はぎこちなくスキップする。可愛すぎませんか?
「はい! 行きましょう。ルンタッターほいさっさ!」
いや~、いい掛け声じゃねーかオヤジ! ……まあ、人の気持ちなんてのはさ。変わりやすいものだよ。あ、これ俺の経験談でござる~。ほいさ!
近くの岩場までやってきた。おい、まさかとは思うが……。オヤジはデッケー岩を片手でポンポンしながら言った。
「カラカサアゲユキよ! あっち向いてホイパワーでこの岩をパッカーンと割ってみせるのじゃ!」
何言ってんだこのハゲオヤジは。
ミルーカ様がふんすとしながら拳をグッとした。
「大丈夫です! 唐傘さんなら出来ます!」
何だろう……。なんだか出来るような気がしてきたぜ!
「おしっ! やり方を教えてくれオヤジ!」
「師匠と呼ばんかバカモン!」
「うるせー! オヤジで十分だろハゲ!」
「か、唐傘さんあまりおハゲのことは……」
ミルーカ様があわわと口を押さえる。あら可愛い。
「ハゲと言われてショック~」
オヤジは口を尖らせながら文句を言う。てゆうか事実だろ? まあ、でも……。
「すみません、言い過ぎました。やり方を教えてください師匠」
俺は頭を下げる。ミルーカ様の為だ。
「もお~。しょうがないな~♪ じゃあ、教えてやるぞい」
オヤジが機嫌を直す。俺はちょっとプチっとな。
「うるせーよ! とっとと教えやがれ!」
「か、唐傘さん。どうどう」
暴れる寸前の俺の肩をポンポンするミルーカ様。馬ですか俺は? まあ、でも悪くないな。うん。っし。やるとすっか!
「ほいさ。俺の名前は唐傘揚幸。あっち向いてホイマスターを目指している」
オヤジに対して俺がそう答えると、ミルーカ様が可愛らしくコテンと首を傾げられた。
「そうなんですか?」
「いえ、言ってみただけです」
あっち向いてホイマスターって何だっちゅーの。
「何と……あっち向いてホイの頂を目指しているとは! 見上げた向上心じゃわい!」
オヤジがおおと目を見開いた。おいおいオヤジ、あまりマジに捉えるなって。
「しからば早速修行じゃー! ついてまいれ!」
え? ここでやるんじゃないのかよ。
「ルンタッター、ほいさっさ!」
ダサっ。掛け声ダサくね? オヤジがルンルンとスキップしながら道場から外へと出ていった。見るに堪えないんですけど。
「唐傘さん。修行頑張りましょう。ルンタッターほいさっさー」
ミルーカ様はぎこちなくスキップする。可愛すぎませんか?
「はい! 行きましょう。ルンタッターほいさっさ!」
いや~、いい掛け声じゃねーかオヤジ! ……まあ、人の気持ちなんてのはさ。変わりやすいものだよ。あ、これ俺の経験談でござる~。ほいさ!
近くの岩場までやってきた。おい、まさかとは思うが……。オヤジはデッケー岩を片手でポンポンしながら言った。
「カラカサアゲユキよ! あっち向いてホイパワーでこの岩をパッカーンと割ってみせるのじゃ!」
何言ってんだこのハゲオヤジは。
ミルーカ様がふんすとしながら拳をグッとした。
「大丈夫です! 唐傘さんなら出来ます!」
何だろう……。なんだか出来るような気がしてきたぜ!
「おしっ! やり方を教えてくれオヤジ!」
「師匠と呼ばんかバカモン!」
「うるせー! オヤジで十分だろハゲ!」
「か、唐傘さんあまりおハゲのことは……」
ミルーカ様があわわと口を押さえる。あら可愛い。
「ハゲと言われてショック~」
オヤジは口を尖らせながら文句を言う。てゆうか事実だろ? まあ、でも……。
「すみません、言い過ぎました。やり方を教えてください師匠」
俺は頭を下げる。ミルーカ様の為だ。
「もお~。しょうがないな~♪ じゃあ、教えてやるぞい」
オヤジが機嫌を直す。俺はちょっとプチっとな。
「うるせーよ! とっとと教えやがれ!」
「か、唐傘さん。どうどう」
暴れる寸前の俺の肩をポンポンするミルーカ様。馬ですか俺は? まあ、でも悪くないな。うん。っし。やるとすっか!