文字サイズ変更

見習い女神とのクエスト体験記

#12


 やがて景色が真っ白に染まり、あの〖女神ルーム〗が出現した。そこにおわすは白い羽衣? を来たミルーカ様だ。
「こんにちは、唐傘さん」
「はい、こんにちは! ミルーカ様!」
 俺はにこやかに応える。
「な、なんだか元気ですね」
 ミルーカ様は俺の勢いに若干気圧されているようだ。
「はい! A定食ご飯大盛り食べましたから! 元気モリモリです!」
 俺があんまない力こぶを見せつけながら言うとミルーカ様はパチパチと瞬きをする。
「わ、わんぱくですね」
「成長期なんで」
 男としても、冒険者としても。俺がキリッと言うと、ミルーカ様はクスッと笑う。
「期待、していますね」
「はい!」
「それでは、唐傘さん。本日なんですが……」
「クエストですか?」
「ええ。そうなんですが、その前に……」
 ミルーカ様はクルッと後ろを向いて手を差し出す。あれ? なんか扉がある? どこかと繋がっているのだろうか?
 急にガチャッと扉が開いて、現れたのは――
「ミルーカ~~。冷蔵庫にあったプリン隠れて食べたなかもかも~~! 大事に取ってたのにかもかも~~!」
 青い羽衣? を身に纏ったきれーな御方が登場しなすった。ん? てゆうかプリン?
 俺がチラリとミルーカ様の方向を向くと、かああと顔を赤くしながら固まっていた。なるほど食べたんだなと俺は察した。
「ん? あっ、もしかして……」
 その青い羽衣? を身に纏った御方は俺を見て言った。
「ミルーカのお気に入りのカラカサクンかもかも~~!」
 なぬ!? 俺が衝撃を受けると、ミルーカ様ははっと我に返り、まくし立てる。
「ち、ち、違いますよ! 何を仰ってるんですか!?
カミレラ先輩!!」
 ああ、この方が。ミルーカ様の仰っていたカミレラ様なのか。ミルーカ様みたく凄まじい美貌を誇っている。かもかも~~~~~~って言ってるしな。
「プリン食べたのは本当かもかも~~?」
 カミレラ様がじ~っとミルーカ様を見つめる。
「うっ……」
 ミルーカ様がちょっぴり汗をかいてたじろぐ。
「本当なんですかもかも~~~~~~?」
 俺もそれに参加してみた。
「もうっ。唐傘さん真似しなくてもいいです! あと語尾長いですし!」
「そのパターンもありかもかも~~」
 ミルーカ様は俺に少し頬を膨らませて、カミレラ様は感心したように頷いていた。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

カミレラ様登場かもかも~~! プリンは美味しいよねかもかも~~。次回もよろしくですかもかも~~。

2024/11/04 14:25

トモットモ ID:≫kpy1l3DCd39Yg
続きを執筆
小説を編集
/ 13

コメント
[4]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL