境界線で夢を見た
[明朝体]本当に、どうでもよかった。
愚痴りながら前髪を整える女子も。彼女が欲しいと躍起になっている男子も。
全てが煩わしくて、気を抜けば壊してしまいそうだった。
「●●ちゃんってなんかアレだよね、高嶺の花っていうかさ笑」
称賛を装って嫌味を並べ立てるこの子も。
「俺と付き合ってください」
話したことすらないのに告白してきたこの子も。
●●「....ありがとう」
本音を言えない惨めな自分自身も。
全部ぐちゃぐちゃにしてやりたくなる。
ふとそんな衝動でおかしくなることが多々あり、
その思いを虫に向けることによって対策をしていた。
けれど、とうとうその殺意が人に向いてしまったとき。
真っ赤な自分の手を見て
●●「だめだ、このままじゃ本当に殺しちゃう、...っ」
私は人として、いちヒーロー志望として死ぬことにしたんだ。
緑谷『なにを...してんだよ!』
でも、そこで出会ったのがあなた...緑谷出久くんだった。
真っ黒に最も近かったその瞬間を明るく照らしたのは紛れもないあなたで、
私を引っ張り上げてくれたのもあなただったんだよ。
[/明朝体]
愚痴りながら前髪を整える女子も。彼女が欲しいと躍起になっている男子も。
全てが煩わしくて、気を抜けば壊してしまいそうだった。
「●●ちゃんってなんかアレだよね、高嶺の花っていうかさ笑」
称賛を装って嫌味を並べ立てるこの子も。
「俺と付き合ってください」
話したことすらないのに告白してきたこの子も。
●●「....ありがとう」
本音を言えない惨めな自分自身も。
全部ぐちゃぐちゃにしてやりたくなる。
ふとそんな衝動でおかしくなることが多々あり、
その思いを虫に向けることによって対策をしていた。
けれど、とうとうその殺意が人に向いてしまったとき。
真っ赤な自分の手を見て
●●「だめだ、このままじゃ本当に殺しちゃう、...っ」
私は人として、いちヒーロー志望として死ぬことにしたんだ。
緑谷『なにを...してんだよ!』
でも、そこで出会ったのがあなた...緑谷出久くんだった。
真っ黒に最も近かったその瞬間を明るく照らしたのは紛れもないあなたで、
私を引っ張り上げてくれたのもあなただったんだよ。
[/明朝体]
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