二次創作
文スト!【リク◎】
ワンクッション
・BEAST ネタバレ
[水平線]
「私の事、嫌いになったかい?」
自分の手を汚すのはもうやめた。
___計画の為に全力だからね⋯⋯
静かな瞳の中は寂しさが映って見えた。
青い空、明るい日の出。私が死んでも世界は回り続ける⋯
____コン、コン、コン
「⋯入り給え」
「中也」
少し口元が緩む。其れを中也は見逃さながった。
[太字]中也side[/太字]
三年位前から何か違和感があった。誰にも判らない程ささやかな違和感。
中也からすれば断層の様にハッキリと[漢字]見えた[/漢字][ふりがな][太字][大文字]、、、[/大文字][/太字][/ふりがな]
「失礼します」
「⋯⋯随分と汚れてるじゃないか」
「はい、」
「後で敦君が来る。茶でも用意してくれ」
敦⋯⋯。少し変わった奴だったか。
無理矢理学ばされた茶の淹れ方。⋯⋯未だ慣れず[漢字]首領[/漢字][ふりがな]青鯖[/ふりがな]は悲惨だとか文句は云うと思うが、どうでもいい。
「3人分ね〜」
「3つも必要か?」
遠くから聞こえる声に応える。
「私、敦君、中也で3つでしょ〜?」
「⋯判りました」
此奴に敬語使うとか鳥肌が止まらない位だが仕方なく敬語を使う。
⋯⋯前迄は彼奴は普通俺を含めるか?
何故か太宰に敬語を使う時の鳥肌とは違う鳥肌が立ってきた。
パサッ
茶葉が落ちる。
[小文字]「⋯⋯何か、矢っ張り違う」[/小文字]
「あ、もうすぐ敦君帰ってくるから早くしてよ。それでも私の犬なんでしょ」
※
生温いお茶を啜る。
「あ、あの、角砂糖ってあります?」
「じゃあ私も。中也〜?」
「⋯角砂糖は此処にあります」
敦は3つ、そっと入れる。
太宰は4つ。1つ1つ丁寧に入れていく。
「茶で4つは無いだろ⋯」
心底呆れてるような表情を浮かべる。
計画書を睨みながら太宰は茶を啜る。計画書は複雑な暗号。
何度も見ても、誰も解読は出来ない。
そして一言放つ。
「んー⋯もう1つ入れよ」
また丁寧に1つ落とす。
「太宰さん、躰に悪いですよ!」
「私は大人だから、大丈夫なの」
ふっと微笑んだ。その表情は少し硬い。
だが、嬉しそうだった。
・BEAST ネタバレ
[水平線]
「私の事、嫌いになったかい?」
自分の手を汚すのはもうやめた。
___計画の為に全力だからね⋯⋯
静かな瞳の中は寂しさが映って見えた。
青い空、明るい日の出。私が死んでも世界は回り続ける⋯
____コン、コン、コン
「⋯入り給え」
「中也」
少し口元が緩む。其れを中也は見逃さながった。
[太字]中也side[/太字]
三年位前から何か違和感があった。誰にも判らない程ささやかな違和感。
中也からすれば断層の様にハッキリと[漢字]見えた[/漢字][ふりがな][太字][大文字]、、、[/大文字][/太字][/ふりがな]
「失礼します」
「⋯⋯随分と汚れてるじゃないか」
「はい、」
「後で敦君が来る。茶でも用意してくれ」
敦⋯⋯。少し変わった奴だったか。
無理矢理学ばされた茶の淹れ方。⋯⋯未だ慣れず[漢字]首領[/漢字][ふりがな]青鯖[/ふりがな]は悲惨だとか文句は云うと思うが、どうでもいい。
「3人分ね〜」
「3つも必要か?」
遠くから聞こえる声に応える。
「私、敦君、中也で3つでしょ〜?」
「⋯判りました」
此奴に敬語使うとか鳥肌が止まらない位だが仕方なく敬語を使う。
⋯⋯前迄は彼奴は普通俺を含めるか?
何故か太宰に敬語を使う時の鳥肌とは違う鳥肌が立ってきた。
パサッ
茶葉が落ちる。
[小文字]「⋯⋯何か、矢っ張り違う」[/小文字]
「あ、もうすぐ敦君帰ってくるから早くしてよ。それでも私の犬なんでしょ」
※
生温いお茶を啜る。
「あ、あの、角砂糖ってあります?」
「じゃあ私も。中也〜?」
「⋯角砂糖は此処にあります」
敦は3つ、そっと入れる。
太宰は4つ。1つ1つ丁寧に入れていく。
「茶で4つは無いだろ⋯」
心底呆れてるような表情を浮かべる。
計画書を睨みながら太宰は茶を啜る。計画書は複雑な暗号。
何度も見ても、誰も解読は出来ない。
そして一言放つ。
「んー⋯もう1つ入れよ」
また丁寧に1つ落とす。
「太宰さん、躰に悪いですよ!」
「私は大人だから、大丈夫なの」
ふっと微笑んだ。その表情は少し硬い。
だが、嬉しそうだった。