特級呪術師護衛任務へ行くそうで
五条悟side
●●が眠ってから、今日で2日。
栄養が行き届くように硝子には点滴を用意してもらった。
五条悟「…………」
●●の随分ゆっくりな、穏やかな呼吸が聞こえる。
寝ているときに少し表情が歪むこともあったが、昨日よりは安定しているようだった。
少し前に硝子からあるものを預けられた。
家入硝子「…五条」
五条悟「どしたの硝子」
家入硝子「[漢字]アイツ[/漢字][ふりがな]瀬成[/ふりがな]の所持品の中にこれが、」
と、差し出された"あるもの"とは、
五条悟「手記、ねぇ…」
瀬成の手記だった。
一応中を適当に見たけど、ほぼ何も書いてなかった。
でも、数ページ、何か書き残されているページがあった。
五条悟「(何書いたんだろアイツ)」
[明朝体][太字]高専の皆へ。[/太字][/明朝体]
[明朝体][太字]
僕は高専の皆が嫌いだった訳じゃない。
だから僕は、このノートを見てくれた人にアイツラの計画を全部バラそうと思う。[/太字][/明朝体]
その下には、傑が10月31日、つまりハロウィンの渋谷で
大規模な呪術テロを起こすということが書かれていた。
他にも、内通者は与幸吉であること、渋谷に4枚の帳を下ろすこと、それで一般人を閉じ込めること、帳を下ろす術師、帳の基の居場所等々が綴られていた。
そしてもう一つ。
傑が僕の封印を目論んでいること。
封印の手順も全て書き起こされていた。
アイツが、見つかるリスクを抱えても尚こちらに情報を提供してくれたことに心底驚いた。
五条悟「[小文字]?まだ何か…[/小文字]」
[明朝体][太字]悟先輩へ。
もしこれを読んでいるなら、この情報を頼りに何とかして呪術テロを乗り越えて欲しい。封印という最悪の事態を避けて欲しい。
頑張ってください、悟先輩。[/太字][/明朝体]
五条悟「[小文字][漢字]悟先輩[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]、か……懐かし(笑)[/小文字]」
コンコンッ
五条悟「(誰だ?いくら何でもタイミングってもんがあるでしょ)」
せっかくしんみりしてたのに((
五条悟「誰?(今日は皆任務でいないはずなんだけど)」
ここには呪術師以外は来ないよう言ってある。
爆豪勝己「…爆豪勝己。クs……●●いるか」
気を使っているのか、ドアを閉めたまま話している。
ガラッ
爆豪勝己「!」
五条悟「君か。いいよ、入りな」
爆豪勝己「…入れて良いのかよ」
五条悟「君だから許すんだよ」
爆豪勝己「あ?」
五条悟「はい、座って」
爆豪勝己「…………」
ガタッ
彼は乱暴に椅子に座った。
爆豪勝己「…ッ……………」
五条悟「…良いよ、そんな緊張しなくても。●●も安定してる」
爆豪勝己「[小文字]……俺は…何もしなかった[/小文字]」
爆豪勝己「[小文字]何も出来ずに、ただ見てただけだったッ[/小文字]」
爆豪勝己「[小文字]ごめん、ごめん、●●[/小文字]」
五条悟「………」
彼は何度も●●に謝っていた。
第一印象は最悪だったけど、案外悪い奴じゃないんだと思う。
これなら●●が心を開く気持ちもわかる。
五条悟「…僕はね、従兄として、兄として君に感謝してるよ、爆豪勝己」
爆豪勝己「…は?」
五条悟「●●はさ、元々あんなに人と絡むタイプじゃなかったんだ。それに加えて今回は相手がヒーローの卵だし。最初の頃は【変換】も大分尖ってたでしょ?(笑)」
爆豪勝己「…まあ…」
五条悟「でもさ、最近…よく笑うようになったの。何でかわかる?」
爆豪勝己「……(フルフル」
五条悟「それはね…君が、君達1-Aが●●を変えたからだよ」
爆豪勝己「は……」
五条悟「それに歌姫から聞いたんだ。●●の事情を説明した時、1人だけ無反応の子がいたって」
五条悟「●●から、全部聞いてたんだね。君は」
五条悟「●●は君に相当心を開いてたんだ。僕も知らないことを知ってるんでしょ?」
爆豪勝己「…ッッなのに俺は…何も…」
五条悟「良いんだよ、それでも。あの時何もできなかったからと言って、君が無力なわけじゃない。君に事情を打ち明けることで●●の心も少しは軽くなってたと思うよ」
五条悟「ありがとう。僕の妹といてくれて」
爆豪勝己「ッッ…//」
五条悟「ハハッ照れてんの?ヤンキー君w」
爆豪勝己「るっせぇわ黙れやクソしらが!!」
五条悟「しらが、じゃなくて、はくはつ、ですぅぅ!!」
爆豪勝己「どっちでも良いだろ!」
五条悟「そろそろ戻った方が良いんじゃない?特訓中でしょ」
爆豪勝己「ああ」
爆豪勝己「…明後日にはここ出るらしい」
五条悟「そっか。じゃあ皆に伝えてほしいことがあるんだけど」
爆豪勝己「…………?」
五条悟「1つ目、今回の件と呪術関連のことは誰にも言わないこと」
五条悟「そしてもう一つは…[下線] [/下線]。」
爆豪勝己「あ……」
五条悟「良い?」
爆豪勝己「…わか、った」
五条悟「物わかりがよくて助かるよ。じゃ、よろしくね」
爆豪勝己「…ああ」
パタン
●●が眠ってから、今日で2日。
栄養が行き届くように硝子には点滴を用意してもらった。
五条悟「…………」
●●の随分ゆっくりな、穏やかな呼吸が聞こえる。
寝ているときに少し表情が歪むこともあったが、昨日よりは安定しているようだった。
少し前に硝子からあるものを預けられた。
家入硝子「…五条」
五条悟「どしたの硝子」
家入硝子「[漢字]アイツ[/漢字][ふりがな]瀬成[/ふりがな]の所持品の中にこれが、」
と、差し出された"あるもの"とは、
五条悟「手記、ねぇ…」
瀬成の手記だった。
一応中を適当に見たけど、ほぼ何も書いてなかった。
でも、数ページ、何か書き残されているページがあった。
五条悟「(何書いたんだろアイツ)」
[明朝体][太字]高専の皆へ。[/太字][/明朝体]
[明朝体][太字]
僕は高専の皆が嫌いだった訳じゃない。
だから僕は、このノートを見てくれた人にアイツラの計画を全部バラそうと思う。[/太字][/明朝体]
その下には、傑が10月31日、つまりハロウィンの渋谷で
大規模な呪術テロを起こすということが書かれていた。
他にも、内通者は与幸吉であること、渋谷に4枚の帳を下ろすこと、それで一般人を閉じ込めること、帳を下ろす術師、帳の基の居場所等々が綴られていた。
そしてもう一つ。
傑が僕の封印を目論んでいること。
封印の手順も全て書き起こされていた。
アイツが、見つかるリスクを抱えても尚こちらに情報を提供してくれたことに心底驚いた。
五条悟「[小文字]?まだ何か…[/小文字]」
[明朝体][太字]悟先輩へ。
もしこれを読んでいるなら、この情報を頼りに何とかして呪術テロを乗り越えて欲しい。封印という最悪の事態を避けて欲しい。
頑張ってください、悟先輩。[/太字][/明朝体]
五条悟「[小文字][漢字]悟先輩[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]、か……懐かし(笑)[/小文字]」
コンコンッ
五条悟「(誰だ?いくら何でもタイミングってもんがあるでしょ)」
せっかくしんみりしてたのに((
五条悟「誰?(今日は皆任務でいないはずなんだけど)」
ここには呪術師以外は来ないよう言ってある。
爆豪勝己「…爆豪勝己。クs……●●いるか」
気を使っているのか、ドアを閉めたまま話している。
ガラッ
爆豪勝己「!」
五条悟「君か。いいよ、入りな」
爆豪勝己「…入れて良いのかよ」
五条悟「君だから許すんだよ」
爆豪勝己「あ?」
五条悟「はい、座って」
爆豪勝己「…………」
ガタッ
彼は乱暴に椅子に座った。
爆豪勝己「…ッ……………」
五条悟「…良いよ、そんな緊張しなくても。●●も安定してる」
爆豪勝己「[小文字]……俺は…何もしなかった[/小文字]」
爆豪勝己「[小文字]何も出来ずに、ただ見てただけだったッ[/小文字]」
爆豪勝己「[小文字]ごめん、ごめん、●●[/小文字]」
五条悟「………」
彼は何度も●●に謝っていた。
第一印象は最悪だったけど、案外悪い奴じゃないんだと思う。
これなら●●が心を開く気持ちもわかる。
五条悟「…僕はね、従兄として、兄として君に感謝してるよ、爆豪勝己」
爆豪勝己「…は?」
五条悟「●●はさ、元々あんなに人と絡むタイプじゃなかったんだ。それに加えて今回は相手がヒーローの卵だし。最初の頃は【変換】も大分尖ってたでしょ?(笑)」
爆豪勝己「…まあ…」
五条悟「でもさ、最近…よく笑うようになったの。何でかわかる?」
爆豪勝己「……(フルフル」
五条悟「それはね…君が、君達1-Aが●●を変えたからだよ」
爆豪勝己「は……」
五条悟「それに歌姫から聞いたんだ。●●の事情を説明した時、1人だけ無反応の子がいたって」
五条悟「●●から、全部聞いてたんだね。君は」
五条悟「●●は君に相当心を開いてたんだ。僕も知らないことを知ってるんでしょ?」
爆豪勝己「…ッッなのに俺は…何も…」
五条悟「良いんだよ、それでも。あの時何もできなかったからと言って、君が無力なわけじゃない。君に事情を打ち明けることで●●の心も少しは軽くなってたと思うよ」
五条悟「ありがとう。僕の妹といてくれて」
爆豪勝己「ッッ…//」
五条悟「ハハッ照れてんの?ヤンキー君w」
爆豪勝己「るっせぇわ黙れやクソしらが!!」
五条悟「しらが、じゃなくて、はくはつ、ですぅぅ!!」
爆豪勝己「どっちでも良いだろ!」
五条悟「そろそろ戻った方が良いんじゃない?特訓中でしょ」
爆豪勝己「ああ」
爆豪勝己「…明後日にはここ出るらしい」
五条悟「そっか。じゃあ皆に伝えてほしいことがあるんだけど」
爆豪勝己「…………?」
五条悟「1つ目、今回の件と呪術関連のことは誰にも言わないこと」
五条悟「そしてもう一つは…[下線] [/下線]。」
爆豪勝己「あ……」
五条悟「良い?」
爆豪勝己「…わか、った」
五条悟「物わかりがよくて助かるよ。じゃ、よろしくね」
爆豪勝己「…ああ」
パタン
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