怪談
「え?暗っ…」
「ひっ…」
何故かろうそくの火が全部消えていた。
「ねぇ、誰?消したの…」
真っ暗の部屋でいろんな人の声があちこちから聞こえる
「…ぁ…」
私が後ろに手をつくとなにかを触ったようだった。人間みたいだ。でも冷たいのだ。
しばらく考えてみると可笑しいことに気づいた。
(確か…私の後ろには誰もいなかったはずなのに…)
「ぃっ…」
「え?あ、」
また明るくなって後ろを振り向くとそこには一人の少女が私を睨んでいた。
「きゃーーーー!!!…あれ?」
そこにいた少女はこの百物語の参加者だった。
「すみません、眼鏡がないとみえなくって…。睨んでると勘違いしてしまったのですね…」
「ご、ごめんなさい…勝手に勘違いしちゃって…」
「いいんです、眼鏡をなくした私が悪いのですから」
(よかった…参加者か…)
「そういえば【百物語】って怪談、知ってます?」
「百物語?」
【百物語】
『…最近さぁ、雨強くない?』
「だよねぇ…」
『ちょー濡れ―』
プツッ
友達と電話をしていると突然電話が切れてしまった。
(どうしたんだろう…?)
私がスマホから目を上げると知らない森へ来ていた。
(なんでこんなところに…?とりあえずなんか泊まる場所とかあるか探そう…)
しばらく歩くと宿のようなものが見えてきた。
「あのぉ…すみません…」
「どうされましたの?」
「あ、その…道に…迷っちゃって」
「そうですか…それは大変でしたね」
「そうなんです、それで泊まれるかな?と…」
「いいですよ…ですがそのかわり…百物語を一緒にやってください…」
(百物語?あ、あれか…怪談話すやつ…)
「よし、集まったね、じゃあやっていこうか…」
「え?」
そこまで聞いて私はびっくりしていた。
「どうしたの?」
「なんか…似てる…」
(…雨が降っていたのも…友達に電話をしていたのも…森に迷い込んだのも…百物語をやっているのも…)
「あ、ごめん、続き話していいよ」
「私が中学校の友達から聞いた話なんですけど…」
1、お化け屋敷
「菜奈〜?お化け屋敷すいてるよ〜?」
菜奈は友達の春陽と遊園地へ来ていた。
「今行く〜」
二人とも、怖いのは好きだった。
「ひっ!」
「どーした?」
「今の…春陽だよね?」
「何の話?」
「今、右足、引っ張ったの」
「はぁ?あたし何もしてないんだけど」
「嘘つかないでよ」
「は?それこっちの台詞」
しばらくすると今度は春陽が叫んだ。
「どうしたの?」
「今、左足引っ張ったよね?」
「え?何言ってるの?」
「イタズラしないでよ」
「は?してないんだけど」
「待って」
「「え?」」
「待て…待てぇ!!!」
「「きゃーーー!!!」」
その人は足がなかった。
それからずっとお化け屋敷の中で二人は追いかけられていた。
足がちぎれるまで…
「ええっと多分あたしの学校で起きた話なんですけど…」
ここの学校は呪われていると噂があった。その噂は女の子がじーっと見つめてくるという噂だった。
「ねぇ…あのさ…私のキーホルダー知らない?」
「知らな〜い」
「そっか…」
「あの女の子が盗んだんじゃない?」
「そんなわけ…」
「ねぇ、私のキーホルダー知らない?」
「え?」
「どうしたの?」
「いや…多分聞き間違い…かな…」
次の日も…
「あのね、靴が消えてたの…」
「そうなんだ?」
「私の靴、知らない?」
「きゃっ…」
「どうしたの?最近変だよ?」
「そう…?」
「うん…」
おかしい…誰かがじーっと見つめてくるような…
「ねぇ、はやく返してよ…」
「なに!?」
「私のもの…返せ」
「返せって何を?」
「私のキーホルダーと靴…」
「え?」
「返せ…返せ返せ返せ!!!」
「きゃっ!!!」
―
色んな人が怖い話を話していく。
あ〜…
キャー!!!
(あれ?なんで?)
『ねぇ?聞いてる?』
「ぁ!!!」
「ねぇ?」
「私が…話すばん?」
「そうだよ?」
「そっか…」
私が話し終わると皆が笑っていた。
「最後は…」
「私…話してないよ?」
「え?え?え?え?え?」
「でも…ま、まさか…」
「ひっ…」
「大丈夫…ですか?」
「続きするぞ〜」
「ひっ…」
何故かろうそくの火が全部消えていた。
「ねぇ、誰?消したの…」
真っ暗の部屋でいろんな人の声があちこちから聞こえる
「…ぁ…」
私が後ろに手をつくとなにかを触ったようだった。人間みたいだ。でも冷たいのだ。
しばらく考えてみると可笑しいことに気づいた。
(確か…私の後ろには誰もいなかったはずなのに…)
「ぃっ…」
「え?あ、」
また明るくなって後ろを振り向くとそこには一人の少女が私を睨んでいた。
「きゃーーーー!!!…あれ?」
そこにいた少女はこの百物語の参加者だった。
「すみません、眼鏡がないとみえなくって…。睨んでると勘違いしてしまったのですね…」
「ご、ごめんなさい…勝手に勘違いしちゃって…」
「いいんです、眼鏡をなくした私が悪いのですから」
(よかった…参加者か…)
「そういえば【百物語】って怪談、知ってます?」
「百物語?」
【百物語】
『…最近さぁ、雨強くない?』
「だよねぇ…」
『ちょー濡れ―』
プツッ
友達と電話をしていると突然電話が切れてしまった。
(どうしたんだろう…?)
私がスマホから目を上げると知らない森へ来ていた。
(なんでこんなところに…?とりあえずなんか泊まる場所とかあるか探そう…)
しばらく歩くと宿のようなものが見えてきた。
「あのぉ…すみません…」
「どうされましたの?」
「あ、その…道に…迷っちゃって」
「そうですか…それは大変でしたね」
「そうなんです、それで泊まれるかな?と…」
「いいですよ…ですがそのかわり…百物語を一緒にやってください…」
(百物語?あ、あれか…怪談話すやつ…)
「よし、集まったね、じゃあやっていこうか…」
「え?」
そこまで聞いて私はびっくりしていた。
「どうしたの?」
「なんか…似てる…」
(…雨が降っていたのも…友達に電話をしていたのも…森に迷い込んだのも…百物語をやっているのも…)
「あ、ごめん、続き話していいよ」
「私が中学校の友達から聞いた話なんですけど…」
1、お化け屋敷
「菜奈〜?お化け屋敷すいてるよ〜?」
菜奈は友達の春陽と遊園地へ来ていた。
「今行く〜」
二人とも、怖いのは好きだった。
「ひっ!」
「どーした?」
「今の…春陽だよね?」
「何の話?」
「今、右足、引っ張ったの」
「はぁ?あたし何もしてないんだけど」
「嘘つかないでよ」
「は?それこっちの台詞」
しばらくすると今度は春陽が叫んだ。
「どうしたの?」
「今、左足引っ張ったよね?」
「え?何言ってるの?」
「イタズラしないでよ」
「は?してないんだけど」
「待って」
「「え?」」
「待て…待てぇ!!!」
「「きゃーーー!!!」」
その人は足がなかった。
それからずっとお化け屋敷の中で二人は追いかけられていた。
足がちぎれるまで…
「ええっと多分あたしの学校で起きた話なんですけど…」
ここの学校は呪われていると噂があった。その噂は女の子がじーっと見つめてくるという噂だった。
「ねぇ…あのさ…私のキーホルダー知らない?」
「知らな〜い」
「そっか…」
「あの女の子が盗んだんじゃない?」
「そんなわけ…」
「ねぇ、私のキーホルダー知らない?」
「え?」
「どうしたの?」
「いや…多分聞き間違い…かな…」
次の日も…
「あのね、靴が消えてたの…」
「そうなんだ?」
「私の靴、知らない?」
「きゃっ…」
「どうしたの?最近変だよ?」
「そう…?」
「うん…」
おかしい…誰かがじーっと見つめてくるような…
「ねぇ、はやく返してよ…」
「なに!?」
「私のもの…返せ」
「返せって何を?」
「私のキーホルダーと靴…」
「え?」
「返せ…返せ返せ返せ!!!」
「きゃっ!!!」
―
色んな人が怖い話を話していく。
あ〜…
キャー!!!
(あれ?なんで?)
『ねぇ?聞いてる?』
「ぁ!!!」
「ねぇ?」
「私が…話すばん?」
「そうだよ?」
「そっか…」
私が話し終わると皆が笑っていた。
「最後は…」
「私…話してないよ?」
「え?え?え?え?え?」
「でも…ま、まさか…」
「ひっ…」
「大丈夫…ですか?」
「続きするぞ〜」
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