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鏡の奥の景色

#5

#3

喫茶”ウタカタ”。
先程、渚に言われた組織とやらと同じ名の喫茶だ。
渚が喫茶に入る。外に居ても何も意味ないので蒼那も中に入ることに。

中もやはりただの喫茶だ。
ここが本部とかなんの冗談のつもりなのか。
蒼那は店のマスターの目の前のカウンター席に座った。
「注文は?」
蒼「えっと、カフェオレを・・・・・・(あれ?この声、さっきの)」
そう思いマスターの方に顔を向けると、そこには女性が居た。
一見男性のようにも思えるが、しっかり女性だ。
紺色の髪に、黒と白のオッドアイ。白色の目の方には大きな火傷があり、見ているだけで痛々しい程だ。
「お前だな、さっき渚が言ってた”異能”の娘っていうのは」
渚「剣さん、名前教えてあげましょーよ」
「そうだな、忘れてた。俺は[漢字]水鏡剣[/漢字][ふりがな]みかがみつるぎ[/ふりがな]、この店で店主をしてる。お前の名前は?」
蒼「えっと・・・・・・空条蒼那、です」
剣「蒼那だな、よろしく」
女性____剣は蒼那の目の前にカフェオレを出すと、渚の方を見ると急にどこからか刀が出ててきて、その刀を渚の頭に思い切り振り下ろした。
ガンッと鈍い音が響く。
剣「渚ァ、てめェなに店の仕事サボってんだ?」
渚「いってェ・・・いいじゃないすか、別にィ・・・・・・そもそもちゃんと異能者連れてきたじゃないすか‼」
剣「そういう話じゃねェ、[漢字]喫茶[/漢字][ふりがな]こっち[/ふりがな]も仕事だろボケ」
渚「俺、こういう仕事苦手なんすよ・・・」
剣はそうやって文句を言う渚の頭を小突く。その様子を蒼那は冷や汗を伝らせながら見つめる。
蒼「あのー・・・それで私をここに連れてきた理由はー・・・・・・」
蒼那がそう恐る恐るそう言うと、渚の胸ぐらを掴んでいた剣はパッと渚の胸ぐらを離し、「そうだったな」と言った。
剣「このバカからどこまで話は聞いてる?」
蒼「えっと・・・渚さんが”ウタカタ”?の人って言うことと、ここがその本部だということです」
剣「そんなもんか、じゃまず”異能”について説明するか」
剣はそう言うと小さく息をつき、
剣「”異能”ってのは漫画とかの特殊能力だと思えばいい。持ってる人間がそれに気づくパターンは大体二つだ。一つは俺らみたいな人間が教えるか、何らかの理由で”異能”が暴走するかのどっちかだ」

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作者メッセージ

剣さんのプロフィールです!

名前:水鏡剣(みかがみつるぎ)
年齢:32歳 身長:178cm
容姿:https://picrew.me/ja/image_maker/1649970/complete?cd=N99ioz5aDf
能力:【水神の舞】水の刀を出す能力。飛ぶ斬撃を出すことが出来る。
戦闘法:元々の身体能力と能力で敵を徹底的に追い詰める。
その他:幼かった渚は拾った親的な存在。
    一人称が”俺”の理由は10歳くらいまで男として育てられたから。
    火傷は火事の家から人を助けたときに出来た。剣本人は「勲章だ」と言って誇りに思っている。

2024/09/08 13:52

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