プロ殺し屋の私でも殺せません!!
[明朝体]「…味方、候補いるけど、どう?」[/明朝体]
「味方?ソロですか」
「うん。昔から仲良くしてる人でね。隣のクラスの、」
「等々力蘭っていう…」
(等々力…蘭?)
「あぁ…………」
(ほんっっとうに、神様空気読んでくれないかしら!?)
等々力蘭…というのは、私の[太字]幼馴染み[/太字]である!!!
ずっと隠してきたのに、ランも同業者なの!?
「あれ、りりあ?大丈夫?」
「ダイジョブデス」
「それで、どうする?彼もなかなかの腕前だ。一回話すくらいなら」
「分かりました。じゃあ連絡しとくんで、明日のお昼休みに屋上で」
「え?ちょっと…!?」
プツ……
黒薮くんの言葉を途中で止めて、スマホをベッドに投げつける。
「どうしてこうなるのよ~っ!!!」
なんで同じ学年に、3人も同業者が…!!!
(あ、これなんか考えちゃダメな気がする…。)
[太字]「明日、運良く地震で世界滅びないかしら…。」[/太字]
そのまま、寝落ちてしまった。
お昼休み、私はいつものように屋上へ向かう。
「…まだ、いないのね」
わざと独り言をこぼす。
ダンッ!
向けられた銃をつかんで、取り上げる。
「ごきげんよう、[太字]ラン[/太字]」
「クッソ…意外と強いじゃねぇか」
どうやら、私の実力を見るためだったらしい。
「黒薮くんは?」
「あいつはまだ来てねぇよ」
黒薮くんがくるまで、少し話すことにした。柵に座って、青い空を見上げる。
「お互い、頑張って隠してきたのに水の泡かよ…」
「ランは、ソロと聞いたわ」
「あぁ、墨と同じだよ。一回だけ、依頼で共同任務にあたったことがあって、そこからよくしてもらってる。あいつのほうが強いからな」
「そう…で、この話は受けるの?」
私たちに劣るとはいえ、ソロで生き残っている、私にずっと隠し通してきたというところを考えると、強いだろう。
「たしかに、お前んトコの組織は気の毒だし、受けるよ」
「…ありがとう。」
「あぁ、ただし、条件だ。この任務が終わったら、3人で殺し屋をやめて、ただの高校生活を送りたい」
(ただの、高校生活…)
そうだ、組織がなくなれば、私は殺し屋をする意味がない。
ソロの二人だってそうだ。
「私は、いいわよ。」
そう言ったとき、黒薮くんが来た。
「遅れてごめん。蘭は、いい?」
「あぁ、頑張ろうぜ」
「2人で話していたのだけれど、この任務が終わったら、3人でただの高校生活を送りたいの。黒薮くんは、どうしたい?」
[明朝体]「…そうだね。そうしたい」[/明朝体]
黒薮くんが、切なそうに、優しく笑った。
(絶対に、この3人で…)
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「味方?ソロですか」
「うん。昔から仲良くしてる人でね。隣のクラスの、」
「等々力蘭っていう…」
(等々力…蘭?)
「あぁ…………」
(ほんっっとうに、神様空気読んでくれないかしら!?)
等々力蘭…というのは、私の[太字]幼馴染み[/太字]である!!!
ずっと隠してきたのに、ランも同業者なの!?
「あれ、りりあ?大丈夫?」
「ダイジョブデス」
「それで、どうする?彼もなかなかの腕前だ。一回話すくらいなら」
「分かりました。じゃあ連絡しとくんで、明日のお昼休みに屋上で」
「え?ちょっと…!?」
プツ……
黒薮くんの言葉を途中で止めて、スマホをベッドに投げつける。
「どうしてこうなるのよ~っ!!!」
なんで同じ学年に、3人も同業者が…!!!
(あ、これなんか考えちゃダメな気がする…。)
[太字]「明日、運良く地震で世界滅びないかしら…。」[/太字]
そのまま、寝落ちてしまった。
お昼休み、私はいつものように屋上へ向かう。
「…まだ、いないのね」
わざと独り言をこぼす。
ダンッ!
向けられた銃をつかんで、取り上げる。
「ごきげんよう、[太字]ラン[/太字]」
「クッソ…意外と強いじゃねぇか」
どうやら、私の実力を見るためだったらしい。
「黒薮くんは?」
「あいつはまだ来てねぇよ」
黒薮くんがくるまで、少し話すことにした。柵に座って、青い空を見上げる。
「お互い、頑張って隠してきたのに水の泡かよ…」
「ランは、ソロと聞いたわ」
「あぁ、墨と同じだよ。一回だけ、依頼で共同任務にあたったことがあって、そこからよくしてもらってる。あいつのほうが強いからな」
「そう…で、この話は受けるの?」
私たちに劣るとはいえ、ソロで生き残っている、私にずっと隠し通してきたというところを考えると、強いだろう。
「たしかに、お前んトコの組織は気の毒だし、受けるよ」
「…ありがとう。」
「あぁ、ただし、条件だ。この任務が終わったら、3人で殺し屋をやめて、ただの高校生活を送りたい」
(ただの、高校生活…)
そうだ、組織がなくなれば、私は殺し屋をする意味がない。
ソロの二人だってそうだ。
「私は、いいわよ。」
そう言ったとき、黒薮くんが来た。
「遅れてごめん。蘭は、いい?」
「あぁ、頑張ろうぜ」
「2人で話していたのだけれど、この任務が終わったら、3人でただの高校生活を送りたいの。黒薮くんは、どうしたい?」
[明朝体]「…そうだね。そうしたい」[/明朝体]
黒薮くんが、切なそうに、優しく笑った。
(絶対に、この3人で…)
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