プロ殺し屋の私でも殺せません!!
「りりあ、黒薮墨はどうだい?何か情報は得られたか」
「…彼は、何をして追われているのですか」
私がいる、薄暗い部屋。ここは、組織のアジトだ。
目の前に立つ、スーツを身にまとった男性が、ボスだ。
「彼は、我々が狙っていた者を手助けした。だからだ」
(なるほど、恨まれることしちゃったのね…。)
「分かりました。彼は警戒心が強いようですので、もうしばらく時間をください。」
「まぁいいだろう…。」
私は、アジトから出てターゲットのところへ向かう。
(取引現場だったわよね…。)
うちの組織にライバル組織のネズミがいたようだ。
(取引現場で、情報をすり替えてついでに殺せ、と…)
もらった特徴からターゲットを見つけて、尾行する。
「これが情報だ。」
情報を渡そうとした隙に…
ダンッ ガンッ バッ
「なんだ!?」
銃を頭に押し付ける。
「女か…。」
相手は、完全に油断している。
(女だからって、舐めてもらっちゃ困るわ…。)
うちの組織の情報を流していた方を撃って、一発で仕留める。
「そっちの組織の情報を吐け」
「お前、まさか…”麗しの血塗れの女神”か」
麗しの血塗れの女神、とは殺し屋の中での、二つ名という奴だ。
「情報を吐け」
(吐かないか…時間の無駄ね。)
ガンッ
「ボス、終わりました。場所を送るので、後処理お願いします。」
「さすがだ、りりあ」
ボスとの会話が終わった。
(疲れたぁ…コンビニで新作スイーツでも買って、ゆっくりしよ~…)
「あ、りりあだ」
1番聞きたくない声が、後ろから聞こえた。
「黒、薮くん…こんばんは~…奇遇ですねぇ」
「もしかして、”仕事”してた?」
「はい」
「そっか、今帰り?遅いし送ろうか」
どうやら、追手が来ているのを察してくれたようだ。
そう、さっきから殺した組織の連中が尾行してきている。
「…ありがとうございます」
「最近暑いですよね~」(どうします?適当に歩いて撒きますか)
「そうだよね、暑くて嫌になるよ」(そうだね。1時間くらいしたら諦めるよ)
口の動きと、声を分けて喋っている。
こういう系の仕事の人がよくやるものだ。
1時間後…。
「はぁ~…やっと撒けましたね…ありがとうございます…。」
「よかった…仕事後って大変だよね~ じゃあ、家まで送るよ」
そう言って、手を握られる。
でも、何だか嫌な気はしない…気がする。
(私…、この人のことを殺さなきゃいけないのね…。)
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「…彼は、何をして追われているのですか」
私がいる、薄暗い部屋。ここは、組織のアジトだ。
目の前に立つ、スーツを身にまとった男性が、ボスだ。
「彼は、我々が狙っていた者を手助けした。だからだ」
(なるほど、恨まれることしちゃったのね…。)
「分かりました。彼は警戒心が強いようですので、もうしばらく時間をください。」
「まぁいいだろう…。」
私は、アジトから出てターゲットのところへ向かう。
(取引現場だったわよね…。)
うちの組織にライバル組織のネズミがいたようだ。
(取引現場で、情報をすり替えてついでに殺せ、と…)
もらった特徴からターゲットを見つけて、尾行する。
「これが情報だ。」
情報を渡そうとした隙に…
ダンッ ガンッ バッ
「なんだ!?」
銃を頭に押し付ける。
「女か…。」
相手は、完全に油断している。
(女だからって、舐めてもらっちゃ困るわ…。)
うちの組織の情報を流していた方を撃って、一発で仕留める。
「そっちの組織の情報を吐け」
「お前、まさか…”麗しの血塗れの女神”か」
麗しの血塗れの女神、とは殺し屋の中での、二つ名という奴だ。
「情報を吐け」
(吐かないか…時間の無駄ね。)
ガンッ
「ボス、終わりました。場所を送るので、後処理お願いします。」
「さすがだ、りりあ」
ボスとの会話が終わった。
(疲れたぁ…コンビニで新作スイーツでも買って、ゆっくりしよ~…)
「あ、りりあだ」
1番聞きたくない声が、後ろから聞こえた。
「黒、薮くん…こんばんは~…奇遇ですねぇ」
「もしかして、”仕事”してた?」
「はい」
「そっか、今帰り?遅いし送ろうか」
どうやら、追手が来ているのを察してくれたようだ。
そう、さっきから殺した組織の連中が尾行してきている。
「…ありがとうございます」
「最近暑いですよね~」(どうします?適当に歩いて撒きますか)
「そうだよね、暑くて嫌になるよ」(そうだね。1時間くらいしたら諦めるよ)
口の動きと、声を分けて喋っている。
こういう系の仕事の人がよくやるものだ。
1時間後…。
「はぁ~…やっと撒けましたね…ありがとうございます…。」
「よかった…仕事後って大変だよね~ じゃあ、家まで送るよ」
そう言って、手を握られる。
でも、何だか嫌な気はしない…気がする。
(私…、この人のことを殺さなきゃいけないのね…。)
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