プロ殺し屋の私でも殺せません!!
[明朝体]「りりあ、おはよう」[/明朝体]
私は、あれから黒薮くんと登下校を共にするようになった。
「あの、抱きついてくるのやめてもらっていいですか?路上なんですけど」
私は、黒薮くんにがっちり捕まっている。
「別にいいじゃん」
「路上はやめてください。非常識です」
そう言ってもやめない彼に、そろそろあきれてきた私は、力づくで振りほどき、手をつなぐ。
「これで我慢してください」
「はぅわっ」
黒薮くんがもだえてる。
「はやく行きましょう。遅刻してしまいます」
「分かった…」
学校について、いつも通り黒薮くんは男子達と話し始める。
もう付き合ってるのかなどという質問はなくなった。
なくなったのだがー…。
クラスメイトや他クラス、後輩たちの休み時間の視線はやまない。
(私達の会話を聞いて何が楽しいの…?)
「はぁ、屋上で食べましょう。」
「うん」
今日、言っていたとおりお弁当を私の分まで作ってきてくれたらしい。
「はい。りりあの分だよ」
可愛いお弁当のふたを開けると…
ハンバーグ、ポテトサラダ、おにぎり、タコさんウインナー…
「めっちゃ豪華…。」
「気合い入れちゃった。」
「「 いただきます 」」
「おいしい…!」
「朝4時起きして作ったんだよね」
「本気すぎじゃないですか…?」
でも、とっても美味しい。
私も料理を試みたことはあるけれど、いっつも紫色になっちゃう。
「ありがとうございます」
「ううん。[太字]なんか結婚してるみたい[/太字]で楽しいし?」
「けっ…!!!」
爽やかな顔してそんなことを…!
「そういえば、りりあ組織になんて報告したの?」
「えぇと…」
電話での、ボスとの会話がよみがえる。
「りりあ、どうだ。始末できたか」
「それが、彼は正面突破は難しいと考え、近づいて信用を得ようかと思いまして…恋人になることにしました。」
「そうか。できるだけはやくな。くれぐれもばれぬよう」
「はい」
ーーー………
「へぇ~ ばれぬように、かぁ」
「一瞬でばれましたがね」
「だってりりあ殺気が凄いんだもん」
「一般人だと思ったら殺気もなにも気にしませんもん」
ほんと、ただの一般人だったなら、ただの儚い恋で済んだのかもしれない。
(まぁ、お弁当美味しいからいいや…。)
「明日は、オムライスがいいです」
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私は、あれから黒薮くんと登下校を共にするようになった。
「あの、抱きついてくるのやめてもらっていいですか?路上なんですけど」
私は、黒薮くんにがっちり捕まっている。
「別にいいじゃん」
「路上はやめてください。非常識です」
そう言ってもやめない彼に、そろそろあきれてきた私は、力づくで振りほどき、手をつなぐ。
「これで我慢してください」
「はぅわっ」
黒薮くんがもだえてる。
「はやく行きましょう。遅刻してしまいます」
「分かった…」
学校について、いつも通り黒薮くんは男子達と話し始める。
もう付き合ってるのかなどという質問はなくなった。
なくなったのだがー…。
クラスメイトや他クラス、後輩たちの休み時間の視線はやまない。
(私達の会話を聞いて何が楽しいの…?)
「はぁ、屋上で食べましょう。」
「うん」
今日、言っていたとおりお弁当を私の分まで作ってきてくれたらしい。
「はい。りりあの分だよ」
可愛いお弁当のふたを開けると…
ハンバーグ、ポテトサラダ、おにぎり、タコさんウインナー…
「めっちゃ豪華…。」
「気合い入れちゃった。」
「「 いただきます 」」
「おいしい…!」
「朝4時起きして作ったんだよね」
「本気すぎじゃないですか…?」
でも、とっても美味しい。
私も料理を試みたことはあるけれど、いっつも紫色になっちゃう。
「ありがとうございます」
「ううん。[太字]なんか結婚してるみたい[/太字]で楽しいし?」
「けっ…!!!」
爽やかな顔してそんなことを…!
「そういえば、りりあ組織になんて報告したの?」
「えぇと…」
電話での、ボスとの会話がよみがえる。
「りりあ、どうだ。始末できたか」
「それが、彼は正面突破は難しいと考え、近づいて信用を得ようかと思いまして…恋人になることにしました。」
「そうか。できるだけはやくな。くれぐれもばれぬよう」
「はい」
ーーー………
「へぇ~ ばれぬように、かぁ」
「一瞬でばれましたがね」
「だってりりあ殺気が凄いんだもん」
「一般人だと思ったら殺気もなにも気にしませんもん」
ほんと、ただの一般人だったなら、ただの儚い恋で済んだのかもしれない。
(まぁ、お弁当美味しいからいいや…。)
「明日は、オムライスがいいです」
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