プロ殺し屋の私でも殺せません!!
ホームルームが始まり、先生が今日の予定などを話し始める。
正直、全く耳に入っていない。
(いくらプロ殺し屋でも、好きぴを殺せって言われてはい殺しまーすって殺せないのよ!!乙女は!!)
どうすればいいのか…
組織の子供たちを救いたい。これは、本当に思ってる。
親の借金を返すために組織に連れられてきた子。
事情を聞けば、そんな残酷なアンサーが帰ってくる。
(私は、プロなんだから…ターゲットはしっかり殺すべきよね)
と、ここで一つの疑問が浮かぶ。
なんで、黒薮くんは組織に狙われているのか…。
(なにかしたのかしら。取引現場をみられた?)
もしかしたら…と、もう一つの怖い想像をしてしまった。
(それはない…)
私は、覚悟を決めた。
「ごめんね、黒薮くん…。」
私は、組織の子供たちを救うため、命令通り、黒薮くんを殺すことにした。
(放課後、呼び出して…)
儚い恋だったわー…。
中休み。私は、ちょっと離れた席に座って、男子と話している黒薮くんに話しかける。
「お取り込み中すみません。黒薮くん、用があるのだけれど、放課後に時間いいかしら?」
話しかけると、黒薮くん、他の男子達もギョッとする。
「え、今じゃダメ?」
「えぇ 人目につかないところでお話したいの」
「…分かった」
私が離れると、男子達がみんな黒薮くんに駆け寄る。
「お前、告白じゃねーか!?」
「ついにお前ら、公式かぁ」
「今まで非公式だったもんな」
小さい声で話しているけれど、殺し屋の私には丸聞こえ。
告白か…。殺し屋じゃなくて、普通の女子高生だったらできたのかもね。
ー放課後。
運命の放課後。私は、屋上で背中に銃を隠して黒薮くんをまつ。
約束の時間10分前に黒薮くんが来た。
「あれ、もう来てたんだ」
「早いわね。まだ10分前よ」
「女の子待たせるのもな、と思ったんだけど、負けたよ」
(紳士的…!!かっこいい!!告白したい!!好き!!)
「それで、どうしたの?」
後ろで、銃をもつ手が震える。
「あのね…」
素早く銃を前に出して、打つかまえをしたとき。
黒薮くんに、腕をつかまれた。
殺し屋ならまだしも、一般人なら瞬きするまにやられるくらいの速さ。
(なんで?)
「やっぱり、俺を殺すように命令が来たんでしょ?」
「!!」
冷たい視線。
(殺し屋りりあ、やってしまいました…!)
「…」
「特別に教えてあげよう。俺は、ソロの殺し屋。黒薮墨だ。」
(これは…私が殺されるやつでは…!?)
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正直、全く耳に入っていない。
(いくらプロ殺し屋でも、好きぴを殺せって言われてはい殺しまーすって殺せないのよ!!乙女は!!)
どうすればいいのか…
組織の子供たちを救いたい。これは、本当に思ってる。
親の借金を返すために組織に連れられてきた子。
事情を聞けば、そんな残酷なアンサーが帰ってくる。
(私は、プロなんだから…ターゲットはしっかり殺すべきよね)
と、ここで一つの疑問が浮かぶ。
なんで、黒薮くんは組織に狙われているのか…。
(なにかしたのかしら。取引現場をみられた?)
もしかしたら…と、もう一つの怖い想像をしてしまった。
(それはない…)
私は、覚悟を決めた。
「ごめんね、黒薮くん…。」
私は、組織の子供たちを救うため、命令通り、黒薮くんを殺すことにした。
(放課後、呼び出して…)
儚い恋だったわー…。
中休み。私は、ちょっと離れた席に座って、男子と話している黒薮くんに話しかける。
「お取り込み中すみません。黒薮くん、用があるのだけれど、放課後に時間いいかしら?」
話しかけると、黒薮くん、他の男子達もギョッとする。
「え、今じゃダメ?」
「えぇ 人目につかないところでお話したいの」
「…分かった」
私が離れると、男子達がみんな黒薮くんに駆け寄る。
「お前、告白じゃねーか!?」
「ついにお前ら、公式かぁ」
「今まで非公式だったもんな」
小さい声で話しているけれど、殺し屋の私には丸聞こえ。
告白か…。殺し屋じゃなくて、普通の女子高生だったらできたのかもね。
ー放課後。
運命の放課後。私は、屋上で背中に銃を隠して黒薮くんをまつ。
約束の時間10分前に黒薮くんが来た。
「あれ、もう来てたんだ」
「早いわね。まだ10分前よ」
「女の子待たせるのもな、と思ったんだけど、負けたよ」
(紳士的…!!かっこいい!!告白したい!!好き!!)
「それで、どうしたの?」
後ろで、銃をもつ手が震える。
「あのね…」
素早く銃を前に出して、打つかまえをしたとき。
黒薮くんに、腕をつかまれた。
殺し屋ならまだしも、一般人なら瞬きするまにやられるくらいの速さ。
(なんで?)
「やっぱり、俺を殺すように命令が来たんでしょ?」
「!!」
冷たい視線。
(殺し屋りりあ、やってしまいました…!)
「…」
「特別に教えてあげよう。俺は、ソロの殺し屋。黒薮墨だ。」
(これは…私が殺されるやつでは…!?)
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