この小説は夢小説です。
下のフォームに作者さんの指定した語句を入力してお読みください。

お名前設定

お名前変更フォーム

下記フォームに必要事項を入力し「登録」ボタンを押してください

貴方の下のお名前
貴方の名字

文字サイズ変更

たとえすべてが嘘だとしても。

#9

「偶然は交錯する」

私がたった今気付いた事。それはあまりなも簡単な事で、それでいて当たり前ともいえる事だった。
「飴村さんと夢野さんって……『[太字]Fling Posse[/太字]』のメンバーじゃないですか……!」
シブヤ・ディビジョン代表チーム、Fling Posse。ポップな雰囲気が持ち味で、主に女性からの支持を得ている。私は名前ぐらいしか知らない……のだが。
「そういえば前見たなぁ……」
ラップをあまり知らない私。する事はできるのだが、それはそれとして、ラップ関連の事は全く知らなかった。もちろん、Fling Posseに関しても、全くの無知の状態だ。
しかし、メンバーの名前ぐらいは少しばかり聞いた事がある。仮にも私はシブヤに住んでいるのだから、代表チームのメンバーくらいは分かっておかなければ。容姿は見た事がないが、名前ぐらいはさらっと見ていた。
「……知らなかったなぁ」
まさか二人が同じラップチームに所属しているとは。私の中で、得も言われぬ感情が溢れた。
「本当に、なんという、事でしょう」
これは偶然か必然か。そんな事はさておいて、私は驚きが引くまで、ただただ立ち尽くしていた。外の気温に体が慣れたのか、暑さすら気にならない程の強い感情を抱いてしまったのか、不思議と暑さは感じなかった。
「……ご飯食べる気無くなっちゃったわ」
色々な事が一気に積み重なり、気付けば食欲はどこか遠い彼方へと消えてしまっていた。というより、今何かを食しても、きっと食べ物は私の喉を通らないだろう。私は今外食をするべきじゃないと判断して、そそくさと自宅まで帰っていった。

[水平線]
──●●が家に帰る頃。乱数の事務所。
「お願いします。お金貸してくださーい!!」
一人の男の、なんとも情けない声が響く。男は綺麗すぎる程の土下座をしていて、それを見ているもう二人の男たちは、彼のしょうがない姿を見て、完全に呆れ返った顔をしていた。
「[漢字]帝統[/漢字][ふりがな]だいす[/ふりがな]……。貴方という人は本当に愚かですね」
「ダイスー、またギャンブルにお金使っちゃったの?」
「あぁ……。でも!次こそは絶対に勝ってやるぜ
!」
「貴方の『勝ってやる』ほど信憑性の無い言葉も中々ありませんね」
「なんだと!」
三人はFling Posse。シブヤ・ディビジョンを代表するチームだ。ラップになると、一般人からしたら理不尽な程な力を発揮する彼らだが、普段はこのように、面白おかしいような掛け合いをよくしている。
そして今は、メンバーの[漢字]有栖川帝統[/漢字][ふりがな]ありすがわだいす[/ふりがな]が、他のメンバー二人にお金を貸してほしいと懇願している。これはよくある事で、もはやチーム内で日常茶飯事と化してしまっている。
「しょうがないなー。はい、どうぞっ!」
「あ、ありがてぇ……!」
三人はいつもこんなやり取りをしている。平和で、それでいて何か陰があるけれど、光の奥に陰が見えるのは当然の事だから、誰も何も言わない。そんな日々だった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

最後はぶつ切りです。申し訳ない。


帝統の「ありがてぇ」が、職業?も相まって某ザワ……ザワ……の漫画みたいになってしまいました。まぁそこはご愛嬌ってことで。


次回の更新は9月29日、または10月1日を予定しております。気長にお待ちくださいませ。

2024/09/28 20:59

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
続きを執筆
小説を編集
/ 18

この小説はコメントオフに設定されています

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL