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たとえすべてが嘘だとしても。

#18

「スクランブルランデブー」

__一方その頃、○○と乱数が待ち合わせをしていた場所では。
「あれ?○○、どこにも居ないな……。先に居るって言うから、急いだのに」
乱数は少し遅れて待ち合わせ場所に着いたものの、そこに○○は居なかった。彼女は、男たちから逃げたりで、待ち合わせをしていた場所から真反対の方向に進んでしまっていたので、待ち合わせ場所には居ない。
「全くもう、○○は困っちゃうな〜」
困っちゃう、と言いつつも、彼から怒っているような雰囲気は全く出されていなかった。
そして、少しだけなら待ってあげるか、と乱数が言った瞬間。乱数のスマホに通知が来た。メールアプリの通知だった。
「ん?誰だろー……。○○からだ!」
彼にメールを送ったのは、○○だった。彼女からの急なメールに、乱数は首をかしげつつ、メールを開く。
『乱数さん、ちょっと巻き込まれちゃって、待ち合わせに遅れそうです!ごめんなさい!』
送られてきたのは、○○からの謝罪メールと、手を合わせて謝るゆるキャラのスタンプだった。
「巻き込まれかぁ~……。じゃあしょうがないか!」
大半の人なら、ただ巻き込まれちゃってと言われただけでは相手を信用できないだろう。
しかし乱数は、これを嘘だと思うほど疑心暗鬼ではなかった。

[水平線]
「ぐ……ぐはっ」
男たちがゾロゾロと倒れていく。その様子は、もはや滑稽とも言える程だった。
「すごい……。一回のラップでこんなに威力があるだなんて……」
男が次々倒れたのは、彼のラップが理由だった。彼が一回ラップを披露しただけで、彼らは一瞬でギブアップしてしまったのだ。
「す、凄まじい……」
思わず、その威力にたじろいでしまう。使う人が使うと、ヒプノシスマイクってこんなに強くなるのかと思った。
「別にそんな凄くはねーよ」
「いやいや……。私、貴方みたいにこんなにやれる自信が無いんですもん……」
目の前に転がる気を失った男たちを見て、本心からそう思う。
「まあ、変なやつが居なくなったから、良かったな」
「そうですね!あ、私その……。今から待ち合わせがあって、もうそっち行っちゃいますね!」
私は、乱数さんとの待ち合わせがなによひ心配だった。いや、まだ遅れてはいないので、もう少しだけここに居ても良かったのだが、乱数さんがもう待ち合わせ場所に居たら、あまり長く待たせてしまう訳にもいかない。
「おう。じゃあな」
「はい!ありがとうございました!」
私は彼にお礼をした後、すぐにその場を離れて、待ち合わせへと向かった。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

さて、今回はラップの歌詞書くのがあまりにもめんどくさかったので、なんとか全回避しました。しかしですね、そうしたら書き方に四苦八苦してしまいまして、結果的に書き上げるまでの時間がいつもより長くなってしまいました。これがめんどくさがり屋の末路です。皆さんは私みたいにならないでくださいね。


あと、前に言った今月中に終わらせなきゃいけない事がやっと終わりました!一応やっといた方が良い事は残っているのですが、そちらは来月、なんならいつでもやれる事なので、これからゆっくりとやります。
ああ、でも小説の更新頻度が良くなるって訳じゃないですよ。色々と事情というものはありますからね……。


次回の更新は11月1日、または11月2日を予定しております。気長にお待ちくださいませ。

2024/10/28 18:38

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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