たとえすべてが嘘だとしても。
「ふ、二人って!そんな急に……」
「こんな状況じゃしょうがねぇだろ!マイクあるか?」
「あ、ありますけど……」
「じゃあ行くぞ!」
「えぇ……」
彼は話している間も、相手を確認しながら自分のマイクを取り出していた。彼の若干吊っているピンクの瞳が、遠い未来を見越している。
「……」
私は、マイクを取り出した。
[水平線]
[中央寄せ]Yo お前らはすぐ敗北
俺ら勝利をかっさらう怪盗
才能ならこっちの方が上
I know?嫌ならばすぐお帰り[/中央寄せ]
[水平線]
ドン、爆発の音が聞こえる。その爆撃は紛れもない、私たちに向かってられた。
「ぐっ……」
「うぅ……!」
思わず後ずさりしてしまいそうになる。さっきの足の捻挫も相まって、余計この場が嫌になった。
でも、だからといって逃げるのは不服だ。こんな奴の言う通りになんて、なっていられない。
「……やってやります」
「そうだな」
彼にアイコンタクトを送ると、彼も送り返してきた。どちらが先にやるか。
「おうおう、逃げるか?」
「そんな事しません。次は……私です!」
[水平線]
[中央寄せ]才能無いのはあんたの方 感情任せのヤンチャだもん
Nightに焦がれる赤ちゃんラップ 倒すの簡単一撃必殺[/中央寄せ]
[水平線]
久しぶりのラップだった。心配だったけど、やってみたら意外と上手く行き、相手はとても綺麗に吹き飛んでいった。
「ひ、ひぃ……。なんなんだよお前ぇ……」
相手はかなり怖気づいていて、私達の方を見ながら、ガクガクと歯を震わせていた。
「何って、ただの通りすがりだけど?」
乱れた髪を整えながら、相手の質問に答える。
「俺は……」
ふと、彼が口を開いた。そっちを見ながら髪を整えていると、彼がいきなり、衝撃の言葉を放った。
「俺はFling Posseだよ。知らねぇの?」
髪がぶちっ、と音を立てて切れた気がした。
「こんな状況じゃしょうがねぇだろ!マイクあるか?」
「あ、ありますけど……」
「じゃあ行くぞ!」
「えぇ……」
彼は話している間も、相手を確認しながら自分のマイクを取り出していた。彼の若干吊っているピンクの瞳が、遠い未来を見越している。
「……」
私は、マイクを取り出した。
[水平線]
[中央寄せ]Yo お前らはすぐ敗北
俺ら勝利をかっさらう怪盗
才能ならこっちの方が上
I know?嫌ならばすぐお帰り[/中央寄せ]
[水平線]
ドン、爆発の音が聞こえる。その爆撃は紛れもない、私たちに向かってられた。
「ぐっ……」
「うぅ……!」
思わず後ずさりしてしまいそうになる。さっきの足の捻挫も相まって、余計この場が嫌になった。
でも、だからといって逃げるのは不服だ。こんな奴の言う通りになんて、なっていられない。
「……やってやります」
「そうだな」
彼にアイコンタクトを送ると、彼も送り返してきた。どちらが先にやるか。
「おうおう、逃げるか?」
「そんな事しません。次は……私です!」
[水平線]
[中央寄せ]才能無いのはあんたの方 感情任せのヤンチャだもん
Nightに焦がれる赤ちゃんラップ 倒すの簡単一撃必殺[/中央寄せ]
[水平線]
久しぶりのラップだった。心配だったけど、やってみたら意外と上手く行き、相手はとても綺麗に吹き飛んでいった。
「ひ、ひぃ……。なんなんだよお前ぇ……」
相手はかなり怖気づいていて、私達の方を見ながら、ガクガクと歯を震わせていた。
「何って、ただの通りすがりだけど?」
乱れた髪を整えながら、相手の質問に答える。
「俺は……」
ふと、彼が口を開いた。そっちを見ながら髪を整えていると、彼がいきなり、衝撃の言葉を放った。
「俺はFling Posseだよ。知らねぇの?」
髪がぶちっ、と音を立てて切れた気がした。
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