はじめてのネッ友
『えりっていう奴、特定完了』という文字と共に、えりの自宅らしき写真が載っていた。
「こ、これって……」
『私は〇〇県××市△△町に住んでるよー(えり)』という投稿のせいだった。
大丈夫なのか。私は心配したが、言えなかった。もし、この掲示板で、「えり、大丈夫?」と投稿したら、特定した人たちがそれを見て、私も巻き込まれるかもしれない。
そんな恐怖があって、投稿をためらった。
数日後、久々に掲示板を開いた。えりが立てたスレッドは全部荒らされていた。
内容は『◯ね』や『◯えろ』というちくちく言葉──悪口だ。
えりは何もしていない。誰も傷つけていないのに、何故、住所を晒しただけで、責められるのか。私は不思議で仕方がなかった。
「やめて!」と止めたかったが、私も巻き込まれ、悪口を言われそうだったのでやめた。
数日後、私がひっそりと立てたスレッドに、一件のコメントが来た。
『なの、短い間だったけどありがとう。私はこの掲示板を離れることにした。だから、もう会えない。じゃあね。なの。本当にありがとう』という文章の下に、『えり』と書いてあった。
「えり……!」
私は強く、スマホを握った。それから私は「ありがとう」と呟き、彼女に感謝した。
「この思いが届いてるといいな」そう思いながら空を見上げた。
「こ、これって……」
『私は〇〇県××市△△町に住んでるよー(えり)』という投稿のせいだった。
大丈夫なのか。私は心配したが、言えなかった。もし、この掲示板で、「えり、大丈夫?」と投稿したら、特定した人たちがそれを見て、私も巻き込まれるかもしれない。
そんな恐怖があって、投稿をためらった。
数日後、久々に掲示板を開いた。えりが立てたスレッドは全部荒らされていた。
内容は『◯ね』や『◯えろ』というちくちく言葉──悪口だ。
えりは何もしていない。誰も傷つけていないのに、何故、住所を晒しただけで、責められるのか。私は不思議で仕方がなかった。
「やめて!」と止めたかったが、私も巻き込まれ、悪口を言われそうだったのでやめた。
数日後、私がひっそりと立てたスレッドに、一件のコメントが来た。
『なの、短い間だったけどありがとう。私はこの掲示板を離れることにした。だから、もう会えない。じゃあね。なの。本当にありがとう』という文章の下に、『えり』と書いてあった。
「えり……!」
私は強く、スマホを握った。それから私は「ありがとう」と呟き、彼女に感謝した。
「この思いが届いてるといいな」そう思いながら空を見上げた。