粋すぎぃ!
「駄目だ」
「なんで」
「青二才だからだ」
あの約束をしてから親父に3年後の花火大会に出してくれと頼んで一週間、こんな会話を繰り返している。真夜中、俺はそろそろ我慢ができなくなってきた。
「青二才ってなんだよ!俺もう18‼︎火を扱える年齢だ‼︎」そう主張した。
親父が言い返した。
「バカヤロー!火を扱うのと花火を扱うのじゃ月とスッポンレベルの違いだ!15年も修行してねえやつが生意気言うんじゃねえ‼︎態度まででかくなりやがって![太字]でけえのは枕だけにしとけ‼︎[/太字]」
親父は花火師として俺を認めていない。駄目だ。3年以内に花火師にならないとと駄目なんだよ…!
俺は家を飛び出した。親父の声が聞こえたが振り返らない。ただ我武者羅に人気のない街を走り抜けた。
俺は真夏の夜の公園のブランコに腰掛けていた。
遠野にあんなカッコつけといて青二才なので花火できませんでしたなんて言えるか。なんとかして親父に認めさせないと…。
そんなことを考えながら俯いていると、公園に黒い車が止まった。中から男が出てきた…やばい奴に目をつけられたかと背筋が凍った。
俺の恐怖心なんて知るかという風に少しずつ男はこちらへ向かってくる。
[大文字]「おまたせ」[/大文字]
聞き覚えのある声だった。
「お前…まさか只野か!?」驚くことに男の正体は同じく花火師を目指していた中学時代の友人、只野であった。
「なんでここに…」俺は聞くと只野が言った。
「それはこっちのセリフだよ!花火について久しぶりに語り合おうと思って浩二んち行ったら親父が出て行っただぞ!?なんかあったのか?出て行くなんてよほどのことだろ。何か悩んでんなら話せ」
こいつはいくつになっても良いやつだなと思いながらも、洗いざらい全部話すことにした。
「なんで」
「青二才だからだ」
あの約束をしてから親父に3年後の花火大会に出してくれと頼んで一週間、こんな会話を繰り返している。真夜中、俺はそろそろ我慢ができなくなってきた。
「青二才ってなんだよ!俺もう18‼︎火を扱える年齢だ‼︎」そう主張した。
親父が言い返した。
「バカヤロー!火を扱うのと花火を扱うのじゃ月とスッポンレベルの違いだ!15年も修行してねえやつが生意気言うんじゃねえ‼︎態度まででかくなりやがって![太字]でけえのは枕だけにしとけ‼︎[/太字]」
親父は花火師として俺を認めていない。駄目だ。3年以内に花火師にならないとと駄目なんだよ…!
俺は家を飛び出した。親父の声が聞こえたが振り返らない。ただ我武者羅に人気のない街を走り抜けた。
俺は真夏の夜の公園のブランコに腰掛けていた。
遠野にあんなカッコつけといて青二才なので花火できませんでしたなんて言えるか。なんとかして親父に認めさせないと…。
そんなことを考えながら俯いていると、公園に黒い車が止まった。中から男が出てきた…やばい奴に目をつけられたかと背筋が凍った。
俺の恐怖心なんて知るかという風に少しずつ男はこちらへ向かってくる。
[大文字]「おまたせ」[/大文字]
聞き覚えのある声だった。
「お前…まさか只野か!?」驚くことに男の正体は同じく花火師を目指していた中学時代の友人、只野であった。
「なんでここに…」俺は聞くと只野が言った。
「それはこっちのセリフだよ!花火について久しぶりに語り合おうと思って浩二んち行ったら親父が出て行っただぞ!?なんかあったのか?出て行くなんてよほどのことだろ。何か悩んでんなら話せ」
こいつはいくつになっても良いやつだなと思いながらも、洗いざらい全部話すことにした。
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