＿＿＿＿母さんが焦凍に煮え湯をかけた。
『っ！母さん･･･？』
偶然見てしまったのだ。知っていたのに止められなかった。
母さんの、あの目を見ると体が動かなかった。
たまに母さんは私にもあの目を向けていた気がする。私の個性が父さんの個性と似てたからだ。
『焦凍！大丈夫⁉』
焦「うん･･････」
急いで冬美姉さんを呼びに行く。部屋を出る時、ちらっと母さんを見た。
辛そうな、何かを憎んでいるような、そんな表情をしていた。


＿＿＿＿母さんは病院に入院した。
その日からだった、焦凍が変わったのは。
父さんを憎むようになった。だけど私がショックだったのは･･････
『あ、焦凍。おはよー』
「･････････」
私に冷たくなったことっ‼前までは挨拶したらすんごい笑顔で返してくれたのに！今や無言‼よくても「ああ」だけ‼
お姉ちゃん泣いちゃうよっ‼⁉←(双子です)
ショックで冬美お姉様に相談した結果、「反抗期かもしれない」だそうで･･････早いね反抗期‼
ショックを受けてメソメソしながら朝ご飯を食べる。朝ご飯はいつも冬美姉さんと私で作ってる。
冬「●●、そんなにショック受けてもしょうがないよ。焦凍だって色々ショックだったんだろうし･･･」
『分かってるけど･･････せっかく双子として生まれたんだもの。仲良くしたいよ』
私がそう言うと冬美姉さんは笑った。
『確かに父さんが厳しいのはそりゃあ分かるし、憎む気持ちも分かるは分かるけど･･････』
前世で漫画見てた時はエンデヴァーのことは怖いとか思ってたけど、結局色んな意味でスゴイ人なんだなと思ってたからなぁ、嫌いじゃないし。
でもやっぱ当事者からしたら憎む対象ではあるんだな。
色々考えていると焦凍がやって来た。
そして何も喋らず私の隣に座る。
『･････････(めっっっちゃ気まずっ！)』