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色々おかしいです

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記憶と声

#5

中之参

親友に教えられた住所に「100年前まで存在した村に住んでいた人がいる」という情報を貰い、そこへ向かった。そこには年老いた老婆が1人住んでおり、色々な話を聞かされた。わかったことは2つ、あれは神などでは無いこと、村は実際にあったことであり、新しく湧いた疑問は、何故あの時アイツを殺さずに封印したのか、でも過去のことを考え続けても意味が無いことを知っていた俺は申し訳なさそうな顔をする老婆を不思議に思いながら家に帰った。

俺は寝ることに恐怖し、徹夜をしたが、やはり人間は寝なければ生きていけない。どれほどの時間が経っただろうか、今までの疲労も含めて長い間寝ていたようだが、何故か夢は見なかった。アイツはなかなか嫌な奴だった。

俺は行動することにした。今止まっていても何も変わらない事を知っているから。どう行動しようかと考えていた時、あることに気づいた。村は確かにたどり着かなかったが、100年前には存在した。山をしらみ潰しに探せば村に辿り着けるはずだと。俺は登山の準備をし、出発した。

山に入ってすぐ分岐点があり、片方は村へ、片方は隣町へ繋がっており、村への道は入り組んでいて、道を間違えてしまうと隣町へ行ってしまう事を思い出すことができた。よく両親が道を間違えて隣町へ行っていたからだ。俺はあの時忘れていたから自然と道を間違え、隣町へ行ってしまったんだろう。

俺は道を進んで行った。すると凄く見覚えのある道を見つけた。そうだ、そういうことだったんだ。今思えば当たり前のことだ。もう使うことがない道は整備させているわけが無い。村への道は草木で完全に覆われていたのだ。念の為、鎌を持っていたので、草木を切りながら進むことが出来た。

どれほどの時間が経っただろうか。もう時間感覚も失った。その時、光が見えた。また少し進むと、見覚えのある大草原が広がっていた。見つけた。ようやく見つけることが出来た。俺はそのまま村へ向かった。

村を歩いて暫くは思い出に浸っていたが、違和感を感じていた。だが、この違和感はほんの些細な物であり、思い出に浸っていた事もあって、考えることもしなかった。気がつくとあの石像がある道の前に立っていた。これが運命ってものなのかもしれない。

俺はまた草木をかき分けながら進む、そうすると、あの忌々しい石像を見つけた。あの時見た以上にボロボロになっていた。でも文字は読めた。その時後悔と絶望を感じた。読んでしまった。俺は覚悟した。……寒気はしなかった。本当にアイツは嫌な奴だ。

帰り道は当たり前だが比較的楽だった。その後も歩き続けたら、道路に出ることが出来た。これまで以上に達成感を感じたことは仕事で大活躍した以来だろう。だが既に日が落ちかけているので、あの時泊まったビジネスホテルで泊まる事にし、翌日、家に帰ることが出来た。

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2024/09/03 15:11

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