記憶と声
俺は祖父母がいる村によく帰省していた、そこで出会った「女の子」と一緒によく遊んでいた。ある日、いつものように遊ぼうと、女の子の家に遊びに行くと、女の子が「面白いもの見せてあげる」と言われ、ついて行くことにした。女の子に連れられた場所には文字の刻まれた石像があった。俺はその文字を読んでしまい、知らず知らずのうちに、そこに祀られていた神を縛る力を解いてしまったようだ。その後、近くを通りかかった老人に助けられ、村に戻ったが、両親と一緒に村長の村へ行くことになった。その後村長にこの話をした後、村長に村から帰るよう言われ、そのまま帰った。その後20歳になるまで忘れていたが、ある日またアイツが来てしまった。それで村長に頼りたくなり、親に村の場所を聞いたが、「そんな村は存在しない」と言われた。親友と一緒にそこへ向かっても辿り着くことは無かった。俺が毎夜毎夜聞こえるヤツの声で精神状態が良くなかったことを察した両親は信用できる寺へ俺へ行くことを提案された。俺はその場所へ向かう。
寺に着いた俺を出迎えたのは昔からお世話になっているお坊さんだった。「話は聞いています。早速中へ」と言われ、寺の中へ入った。改めてお坊さんにこれまでのことを話した。話し終えた後にお坊さんは「そうですか、恐らくそれは神様などではありません。直ちにお祓いを始めましょう」と言い。手際よくお祓いの準備がされ、行われた。
念仏?というのだろうか。俺は昔からこういうのには興味がなかったから知らなかった。信用できると思っていたのは親だけで、俺はあまり信用していなかった。だが、こういうものはちゃんと効果があったらしい。念仏を聞いてすぐに激しい頭痛等の体調不良に見舞われた。それと同時に頭の中から「うるさい」や「やめろ」などという声が聞こえた。聞き馴染みのあるアイツの声だ。お坊さんはこの事を察したのか、より激しく唱え始めた。俺は体調不良に耐えきれず、そのまま気絶したらしい。気がついた頃には念仏は終わっていた。
お坊さんはお茶を出し「お祓いは無事終わりましたが、完全に祓いきれてません。力を封じ込めただけです。いずれまた同じ事が起こります。恐らく1ヶ月も持ちません。ですが、このお守りを枕元に置いて寝てください。1回なら守れると思います。」と言い、お守りもくれた言。その後はそのまま帰り、ベットに横になった。驚くべき事に、アイツの声は聞こえない。こういうものは信じた方がいいと思えた事だ。
その日からしばらくは聞こえなかったが、代わりに夢を見るようになった。それを一言日記として残そうと思う。
1回目、周りは真っ暗だ。目の前には人がいる。どこが懐かしい人影だった。
2回目、同じく周りは真っ暗。同じく目の前には人。だが昨日より近づいてきているようだった。このまま近づいてくれれば、2回分近づいてくれれば顔が分かりそうだ。
3回目、同じく周りは真っ暗で人がいる。順調に近づいてきている。
4回目、同じく周りは真っ暗で人がいる。顔も予定通り見れた。が、顔は見れなかった。何を言っているか分からないと思うが、顔があるのに顔が分からなかった。認識できなかったの方が正しいのだろうか。しばらく思い出そうとよく顔を見ていた。すると、後ろから、寒気がした。子供の頃のあの感触と似ていた。俺は思い出した。今日で1ヶ月が過ぎていたのだ。言われてみれば最初からこの夢は涼しかった。なぜ気づけなかったのだろうか、きっと顔を見るのに必死だったからだろう。アイツはズッ、ズッ、っと何かを引きづりながら確実に近づいてきていた。もう真後ろに来たであろう時に、目が覚めた。
まだ真夜中だった。汗が大量に出ていて気持ちが悪かった。目が覚めて少し経つと、あの声がした「また邪魔を」と言ったように聞こえた。俺は枕元を確認した。お守りがズタズタに引き裂かれていた。やはりこういうものは信じた方がいいな。と思うと同時に、次アイツに狙われたら守るものがない。という恐怖でその日は寝れなかった。夜が明け、寺が空いたであろう時間になり、寺に向かったが、その日は親や、色んな人が来ていた。「週末だからか?」と考えたが、親に「お坊さんが心臓麻痺で亡くなった」と聞いた。俺は罪悪感を感じたと同時に、アイツの力を思い知らされた。
俺はどうすればいいのか、何をすれば救われるのか、混乱と恐怖で頭がいっぱいだ。
寺に着いた俺を出迎えたのは昔からお世話になっているお坊さんだった。「話は聞いています。早速中へ」と言われ、寺の中へ入った。改めてお坊さんにこれまでのことを話した。話し終えた後にお坊さんは「そうですか、恐らくそれは神様などではありません。直ちにお祓いを始めましょう」と言い。手際よくお祓いの準備がされ、行われた。
念仏?というのだろうか。俺は昔からこういうのには興味がなかったから知らなかった。信用できると思っていたのは親だけで、俺はあまり信用していなかった。だが、こういうものはちゃんと効果があったらしい。念仏を聞いてすぐに激しい頭痛等の体調不良に見舞われた。それと同時に頭の中から「うるさい」や「やめろ」などという声が聞こえた。聞き馴染みのあるアイツの声だ。お坊さんはこの事を察したのか、より激しく唱え始めた。俺は体調不良に耐えきれず、そのまま気絶したらしい。気がついた頃には念仏は終わっていた。
お坊さんはお茶を出し「お祓いは無事終わりましたが、完全に祓いきれてません。力を封じ込めただけです。いずれまた同じ事が起こります。恐らく1ヶ月も持ちません。ですが、このお守りを枕元に置いて寝てください。1回なら守れると思います。」と言い、お守りもくれた言。その後はそのまま帰り、ベットに横になった。驚くべき事に、アイツの声は聞こえない。こういうものは信じた方がいいと思えた事だ。
その日からしばらくは聞こえなかったが、代わりに夢を見るようになった。それを一言日記として残そうと思う。
1回目、周りは真っ暗だ。目の前には人がいる。どこが懐かしい人影だった。
2回目、同じく周りは真っ暗。同じく目の前には人。だが昨日より近づいてきているようだった。このまま近づいてくれれば、2回分近づいてくれれば顔が分かりそうだ。
3回目、同じく周りは真っ暗で人がいる。順調に近づいてきている。
4回目、同じく周りは真っ暗で人がいる。顔も予定通り見れた。が、顔は見れなかった。何を言っているか分からないと思うが、顔があるのに顔が分からなかった。認識できなかったの方が正しいのだろうか。しばらく思い出そうとよく顔を見ていた。すると、後ろから、寒気がした。子供の頃のあの感触と似ていた。俺は思い出した。今日で1ヶ月が過ぎていたのだ。言われてみれば最初からこの夢は涼しかった。なぜ気づけなかったのだろうか、きっと顔を見るのに必死だったからだろう。アイツはズッ、ズッ、っと何かを引きづりながら確実に近づいてきていた。もう真後ろに来たであろう時に、目が覚めた。
まだ真夜中だった。汗が大量に出ていて気持ちが悪かった。目が覚めて少し経つと、あの声がした「また邪魔を」と言ったように聞こえた。俺は枕元を確認した。お守りがズタズタに引き裂かれていた。やはりこういうものは信じた方がいいな。と思うと同時に、次アイツに狙われたら守るものがない。という恐怖でその日は寝れなかった。夜が明け、寺が空いたであろう時間になり、寺に向かったが、その日は親や、色んな人が来ていた。「週末だからか?」と考えたが、親に「お坊さんが心臓麻痺で亡くなった」と聞いた。俺は罪悪感を感じたと同時に、アイツの力を思い知らされた。
俺はどうすればいいのか、何をすれば救われるのか、混乱と恐怖で頭がいっぱいだ。
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