[明朝体]

●●ちゃんは谷地さんより身長が低いです！！

谷地さんが１４９cmたがら、

●●ちゃんは大体１４５cmくらいだと思っておいてください！！

それでは本編をどうぞ！！

[水平線]








●●ｓｉｄｓ


「...仁花ちゃんってさ、翔陽が好きだからそんなこと言ってくるの？」

仁花ちゃんは分かりやすく体を震わせる。

谷地「ち、ちがっ」

「違わないでしょ。」

イラついていた私は思わず、仁花ちゃんの言葉を遮った。

「だって仁花ちゃん、私が翔陽と一緒にいるときはいつも私の方を見てくるじゃん。」

谷地「ぁ、」

「それに、私が来ると翔陽は真っ先に私のところに来ていたから嫉妬していたよね」

谷地「…っ」


図星なのか、仁花ちゃんは黙ってしまった。


( つまんないな〜 )


ほんと、何もかもがつまらない。

暇を潰すために翔陽と付き合ったのに、刺激が足りない。

付き合った結果、起こったのは[漢字]めんどくさいこと[/漢字][ふりがな][太字]仁花ちゃんは翔陽を好きって知ったこと[/太字][/ふりがな]だけ。


( あーあ。帰りたーい )


そんなことを思っていたら

[太字]ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ[/太字]

と重たそうな体育館の扉が開く音がした。


( あれ、もう休憩 終わったのかな )


出てきたのは私の彼氏である日向翔陽。

翔陽は私を見つけるとﾊﾟｧｧｧと目を輝かせる。


( あ、ちょー面白そうなこと思いついた )


翔陽から目線を外して、仁花ちゃんと向き合い口元を無意識にニヤける。

そして、心の中で仁花ちゃんに問いかけた。


( ねぇ、仁花ちゃん。











＿＿＿＿＿＿好きな人に嫌われるってどんな感じなんだろうねぇ？[小文字]笑[/小文字] )





「そんなに自分を愛してくれる仁花ちゃんがいながら翔陽は私が好きって…」

「──…翔陽、どんだけ馬鹿なの？w」

谷地「＿＿＿！！！」


[太字]ﾊﾞﾁﾝｯ[/太字]



思った通り、仁花ちゃんは私を叩いてきた。

そして、翔陽は目を見開いて驚いている。

( あーあw )

思った通りに行きすぎて、小さく笑ってしまった。


私たちの話し声が翔陽は聞こえてなく、

翔陽から見れば一方的に仁花ちゃんが私を叩いたように見えただろう。

翔陽は恐る恐るコッチに向かって歩いてきて、仁花ちゃんに問いかけた。


日向「谷地さん…、？」

谷地「ひ、日向？！」


仁花ちゃんはまさか翔陽が来てるとは思わなかったのか、

顔を青くさせて固まっている。


日向「●●っ、…！！」


日向は私の頬から血が出ているのがわかった途端、

仁花ちゃんの方には目もくれずに私の方へと走ってきてくれた。


「しょ、翔陽…」


か弱そうに声を出して頬に手を当てただけで、翔陽は慌てふためく。


日向「痛くない！？大丈夫？！」

「だ、大丈夫だよ。これくらい…[小文字]、笑[/小文字]」

私は身体を震わせながらすすり泣くように笑った。

最後に泣くのを堪えるように唇を噛むと、「可哀想な女の子」の完成だ。


日向「と、とりあえず！！保健室に行こう？！」

「う、うん…」

翔陽は私をお姫様抱っこするとゆっくり、ゆっくり、保健室に向かった。

その翔陽の後ろで、仁花ちゃんは泣くのを堪えている。

( …うわぁw )

そんな想像通り過ぎる現状に、ニヤけずにはいられなかった。

[/明朝体]