ちょいとおかしい病院の話
「んーと?今回はどのような病状で?」
ピラっ(手に持っているスケッチブックをめくる)
「ん?えーと?…」
「〈私はどうやら話したことが現実に現れてしまうそうです〉とな?」
「〈なので話せません〉…うんうん、はいはい」
「ありがとうございました。えーこの病気は奇病ですね」
かきかき…
〈やはりそうですか〉
「この病気の病名はですねー…[漢字]声夢病[/漢字][ふりがな]こえゆめびょう[/ふりがな]です」
〈こ、声夢病…ですか〉
「ええ、これは今のところ100人がかかっている病です」
「この病気はですね、[太字]声に出したものが幻として現れてしまう病です[/太字]」
〈幻…〉
「これは幻なので実体はないですが、現れると全員に見えます」
〈見えちゃうんですね…〉
「えぇ。そしてこれは日常生活に支障をきたします。なのでここの入院が必要です」
〈はい。その気できました〉
「あ、よかったです」
「あなたの病気は[太字]音科[/太字]に属しますので早速そこへ案内しましょうか」
〈お願いします〉
…
…
「この扉を開ければ音科です」
「あ、そんなに身構えなくてもいいですよ」
〈は、はい〉
ガチャ…
〈意外と静かですね…〉
「ま、患者2人しかいないからね君で3人目さ」
〈少ないですね…〉
「珍しい患者しかいないからね。必然的にそうなるよ」
「で、ここが音科の入院室だよ」
ガラガラ…
「みんなー?新しい子だよー」
???)…え⁉新しいコ!!??
???)[太字]ルイ[/太字]…うるさい…
ルイ)あー!ごめんごめん!!
〈???〉
「ルイー?困ってるでしょー?えっと…」
〈[太字]ユスリカ[/太字]です。呼び捨てでいいですよ〉
「ユスリカが」
ルイ)はーい。でもほんとにうれしいんだもん!!
「ユスリカ、紹介するね」
「この元気な子がルイ、[漢字]無音病[/漢字][ふりがな]むおんびょう[/ふりがな]さ」
〈む、無音病〉
「で、このおとなしい子が[太字]ホーク[/太字]、[漢字]多音病[/漢字][ふりがな]たおんびょう[/ふりがな]を患っているよ」
〈多音病…〉
「それぞれの病気のことは自分で聞いてみるといいよ。コミュニケーションになるしね」
〈は、はい〉
「後、はい」
〈これは…?〉
渡したのは、透明の薄いキーボードだった
「これはね、君がこのキーボードをポチポチすることで機械が反応して文字を打ち、これを通して喋ることができるんだ」
〈べ、便利ですね〉
「じゃ、喋るときはこれ使ってね」
〈はい!〉
〈ありがとうございました!!えっと、〉
「あ、僕は医院長の[太字]クロ[/太字]だよ」
〈ありがとうございました!!クロさん!〉
「うんうん!じゃあね仲良くね」
「また来るよ」
全員)はーい
ピラっ(手に持っているスケッチブックをめくる)
「ん?えーと?…」
「〈私はどうやら話したことが現実に現れてしまうそうです〉とな?」
「〈なので話せません〉…うんうん、はいはい」
「ありがとうございました。えーこの病気は奇病ですね」
かきかき…
〈やはりそうですか〉
「この病気の病名はですねー…[漢字]声夢病[/漢字][ふりがな]こえゆめびょう[/ふりがな]です」
〈こ、声夢病…ですか〉
「ええ、これは今のところ100人がかかっている病です」
「この病気はですね、[太字]声に出したものが幻として現れてしまう病です[/太字]」
〈幻…〉
「これは幻なので実体はないですが、現れると全員に見えます」
〈見えちゃうんですね…〉
「えぇ。そしてこれは日常生活に支障をきたします。なのでここの入院が必要です」
〈はい。その気できました〉
「あ、よかったです」
「あなたの病気は[太字]音科[/太字]に属しますので早速そこへ案内しましょうか」
〈お願いします〉
…
…
「この扉を開ければ音科です」
「あ、そんなに身構えなくてもいいですよ」
〈は、はい〉
ガチャ…
〈意外と静かですね…〉
「ま、患者2人しかいないからね君で3人目さ」
〈少ないですね…〉
「珍しい患者しかいないからね。必然的にそうなるよ」
「で、ここが音科の入院室だよ」
ガラガラ…
「みんなー?新しい子だよー」
???)…え⁉新しいコ!!??
???)[太字]ルイ[/太字]…うるさい…
ルイ)あー!ごめんごめん!!
〈???〉
「ルイー?困ってるでしょー?えっと…」
〈[太字]ユスリカ[/太字]です。呼び捨てでいいですよ〉
「ユスリカが」
ルイ)はーい。でもほんとにうれしいんだもん!!
「ユスリカ、紹介するね」
「この元気な子がルイ、[漢字]無音病[/漢字][ふりがな]むおんびょう[/ふりがな]さ」
〈む、無音病〉
「で、このおとなしい子が[太字]ホーク[/太字]、[漢字]多音病[/漢字][ふりがな]たおんびょう[/ふりがな]を患っているよ」
〈多音病…〉
「それぞれの病気のことは自分で聞いてみるといいよ。コミュニケーションになるしね」
〈は、はい〉
「後、はい」
〈これは…?〉
渡したのは、透明の薄いキーボードだった
「これはね、君がこのキーボードをポチポチすることで機械が反応して文字を打ち、これを通して喋ることができるんだ」
〈べ、便利ですね〉
「じゃ、喋るときはこれ使ってね」
〈はい!〉
〈ありがとうございました!!えっと、〉
「あ、僕は医院長の[太字]クロ[/太字]だよ」
〈ありがとうございました!!クロさん!〉
「うんうん!じゃあね仲良くね」
「また来るよ」
全員)はーい
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