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インスピレーションを受けたわけではありませんが、私が大好きなとある曲の雰囲気のようなものがあるかもしれません。

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春、君は何処へ。

#1

春、舞う桜。

あの日、君に言えなかった、


[水平線]


『美羽?起きてる?』



僅かに頬をつつかれる感触があって、うっすらと目を開ける。

今日生徒会だよ、と聞こえさえしなければ、もう少しでも寝られたのに。

鞄のどこかに入れたままのノートを取りに行こうと席を立って、ふと思う。

今、元気かな。


春の香りは好きじゃない。

けれど、『春』のあの香りは、好きだ。

春、というのは、いなくなった私の幼なじみだ。

本名を、春佳 ── 結月春佳という。

よく、共通の友達である千夏と三人で遊び、時に先刻のような事もした。

春と夏、それに私の冬で『あきない、ってこと?』なんて笑っていたけど、あれはいつのことだろうか。

『美冬、始まるよ』

「あぁごめん、すぐいくね」

窓の外の大きな桜は、雪を背負って踏ん張っていた。


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作者メッセージ

初投稿、れいあです!
小説投稿自体は別サイトで行っているため慣れっこなのですが、ここでの投稿は初めてです。
暖かい目で見てください。

2024/09/01 06:04

れいあ ID:≫ipeHJ7.2dECt6
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