私、ただの一般人なんですけど。
謎生物が悲鳴を上げてぶっ倒れる。
呆然と立っていた私の前に宇佐美さんがまたやって来た。
宇「アンタ、名前は?」
『えっと、椎名要です・・・』
宇「そう、アタシは[漢字]宇佐美霧[/漢字][ふりがな]うさみきり[/ふりがな]!霧って呼んでちょうだい!それでさぁ、少し話したいんだけど今からカフェでも行かない?」
『いや、私学校に行かなきゃ・・・・・・』
宇「へ?学生なの?・・・・・・・・・学校と学年教えてちょうだい、あとクラスも」
『・・・・・・[漢字]東都[/漢字][ふりがな]あずま[/ふりがな]高校の2-Bですけど』
宇「おけおけ、ありがとね」
霧さんはそう言うとポケットからスマホを出し、どこかに電話をかけた。
宇「・・・・・・あ、東都高校ですか?2-B組の担任の先生いらっしゃいますか?・・・・・・あー!すみませんが今日、椎名休ませてもらっていいでしょうか?すみません、家の都合で・・・はい、ありがとうございます!」
霧さんは電話を切ると、私の方へ向き、
宇「よしっ、カフェ行きましょう!」
『いや、何勝手に欠席にしてるんですかっ⁉私、1年間欠席なしで皆勤賞を貰うのが目標なのにっ‼』
宇「ごめんごめん、こっちもちょっと話したくてさ。ま、アタシが全部奢るから!」
悪気が全くなさそうな霧さんに呆れて何も言えず、もう過ぎてしまったことをとやかく言うのもイヤなので、とりあえず話を聞くことにした。
『それで、話ってなんですか?』
注文したミルクティーとコーヒーが来たのを確認して、口を開いた。
宇「そうねー、まず何から話そっか・・・・・・んじゃ、”[漢字]奇獣[/漢字][ふりがな]キメラ[/ふりがな]”から話したげる」
『”奇獣”・・・・・・さっきのどデカ生物のことですか?そういえば、あれはどこに・・・』
宇「アタシの部隊が本部に持って帰ったわ・・・・・・”[漢字]奇獣[/漢字][ふりがな]キメラ[/ふりがな]”っていうのは簡単に言うと異生物よ」
『異生物?』
宇「ええ、どこから来たのかも分からない、地球には存在しない筈の生物。さっきアンタが見たのはその”[漢字]奇獣[/漢字][ふりがな]キメラ[/ふりがな]”の一種の”[漢字]悪熊[/漢字][ふりがな]アグマ[/ふりがな]”よ」
『クマ・・・・・・確かにクマみたいな見た目でしたけど』
霧さんはそこまで話すとコーヒーを一気に飲んだ。そして、私を見て、
宇「本来”[漢字]奇獣[/漢字][ふりがな]キメラ[/ふりがな]”ってのは人間には見えないの。アタシらみたいな、見える人間と見えない人間がいる。アタシたち見える人間は”[漢字]奇獣[/漢字][ふりがな]キメラ[/ふりがな]”から見えない人間を守るために”ミソロジー”っていう、秘密組織を組んだ」
『”ミソロジー”・・・聞いたことないです』
宇「当然よ、政府が発表してないんだもの。組織の隊員も口外するのは禁止されてる、もしうっかり知られちゃったら政府の権力で消されるか、記憶を無くされるかの二択よ」
それを聞いた途端、私の体が震え上がった。ようするに私、死んじゃうかもしれないじゃん。話なんて聞くんじゃなかった・・・・・・。
霧さんは青ざめる私を見てクスクスと笑うと、
宇「あくまでその処置は”見えない人間”に言った場合だけ、要みたいな”見える人間”には二つの選択肢がある」
『選択肢、ですか』
宇「ええ、さっき言った通り”記憶を消す”、それか・・・・・・”ミソロジーに入隊する”の二つよ」
呆然と立っていた私の前に宇佐美さんがまたやって来た。
宇「アンタ、名前は?」
『えっと、椎名要です・・・』
宇「そう、アタシは[漢字]宇佐美霧[/漢字][ふりがな]うさみきり[/ふりがな]!霧って呼んでちょうだい!それでさぁ、少し話したいんだけど今からカフェでも行かない?」
『いや、私学校に行かなきゃ・・・・・・』
宇「へ?学生なの?・・・・・・・・・学校と学年教えてちょうだい、あとクラスも」
『・・・・・・[漢字]東都[/漢字][ふりがな]あずま[/ふりがな]高校の2-Bですけど』
宇「おけおけ、ありがとね」
霧さんはそう言うとポケットからスマホを出し、どこかに電話をかけた。
宇「・・・・・・あ、東都高校ですか?2-B組の担任の先生いらっしゃいますか?・・・・・・あー!すみませんが今日、椎名休ませてもらっていいでしょうか?すみません、家の都合で・・・はい、ありがとうございます!」
霧さんは電話を切ると、私の方へ向き、
宇「よしっ、カフェ行きましょう!」
『いや、何勝手に欠席にしてるんですかっ⁉私、1年間欠席なしで皆勤賞を貰うのが目標なのにっ‼』
宇「ごめんごめん、こっちもちょっと話したくてさ。ま、アタシが全部奢るから!」
悪気が全くなさそうな霧さんに呆れて何も言えず、もう過ぎてしまったことをとやかく言うのもイヤなので、とりあえず話を聞くことにした。
『それで、話ってなんですか?』
注文したミルクティーとコーヒーが来たのを確認して、口を開いた。
宇「そうねー、まず何から話そっか・・・・・・んじゃ、”[漢字]奇獣[/漢字][ふりがな]キメラ[/ふりがな]”から話したげる」
『”奇獣”・・・・・・さっきのどデカ生物のことですか?そういえば、あれはどこに・・・』
宇「アタシの部隊が本部に持って帰ったわ・・・・・・”[漢字]奇獣[/漢字][ふりがな]キメラ[/ふりがな]”っていうのは簡単に言うと異生物よ」
『異生物?』
宇「ええ、どこから来たのかも分からない、地球には存在しない筈の生物。さっきアンタが見たのはその”[漢字]奇獣[/漢字][ふりがな]キメラ[/ふりがな]”の一種の”[漢字]悪熊[/漢字][ふりがな]アグマ[/ふりがな]”よ」
『クマ・・・・・・確かにクマみたいな見た目でしたけど』
霧さんはそこまで話すとコーヒーを一気に飲んだ。そして、私を見て、
宇「本来”[漢字]奇獣[/漢字][ふりがな]キメラ[/ふりがな]”ってのは人間には見えないの。アタシらみたいな、見える人間と見えない人間がいる。アタシたち見える人間は”[漢字]奇獣[/漢字][ふりがな]キメラ[/ふりがな]”から見えない人間を守るために”ミソロジー”っていう、秘密組織を組んだ」
『”ミソロジー”・・・聞いたことないです』
宇「当然よ、政府が発表してないんだもの。組織の隊員も口外するのは禁止されてる、もしうっかり知られちゃったら政府の権力で消されるか、記憶を無くされるかの二択よ」
それを聞いた途端、私の体が震え上がった。ようするに私、死んじゃうかもしれないじゃん。話なんて聞くんじゃなかった・・・・・・。
霧さんは青ざめる私を見てクスクスと笑うと、
宇「あくまでその処置は”見えない人間”に言った場合だけ、要みたいな”見える人間”には二つの選択肢がある」
『選択肢、ですか』
宇「ええ、さっき言った通り”記憶を消す”、それか・・・・・・”ミソロジーに入隊する”の二つよ」
このボタンは廃止予定です