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#9

ボクはキミで、ボクはボクだ


[中央寄せ]朱肉side[/中央寄せ]











朱肉「普通、こんなのあり得ない話だろ......!!」







???「いや、今目の前に僕はいるじゃん。それが現実だって言う何よりの証拠だけど。」







朱肉「ッ......本当にお前は、誰なんだよ......!!」







???「......さぁ?」





???「[太字]もう一度言うけど、ボクは君自身だよ。[/太字]」







???「それ、『自分自身が誰なのか分からない』って言ってるようなものだよ?」





???「記憶でも失っちゃった?w」











朱肉「チッ......」











[水平線]







[太字][中央寄せ]遡ること数分前............[/中央寄せ][/太字]

















こうしてまた無益なことを終えて帰路に着く。







______はずだった。











[斜体]ザッザッザッ......[/斜体]











朱肉「............?」











誰かに、つけられてる.........?





ストーカー?いや、戸籍上自分は男という事になってるはずだし.........





いや、男に痴漢するヤツも少なくない時代なんだ、別にいてもおかしくはないか.........











朱肉「............ッ」











思い切って振り返るとそこには______





















[太字]"自分"がいた。[/太字]





















朱肉「[小文字]............え?[/小文字]」











今なら、迷信なんかで言ってる「ドッペルゲンガーを見たら死ぬ」みたいなことの意味が、分かる気がした。







だって「おかしいこと」なんだから、信じられないんだもん。











ショック死でもするんじゃないかなって、思った。















???「あ、やーっと気づいてくれたァ」









朱肉「.........君は誰なんだ。僕のドッペルゲンガーか?」





朱肉「それとも......[太字]別の何か?[/太字]」











???「............。」





???「[太字]ボクは、『君自身』だよ。[/太字]」











「僕自身」と語る"それ"は、確かに容姿も声も寸分の違いもないものだった。





とてもじゃないが、胡散臭い。





どうせ上っ面だけの化けの皮なんだろう。











朱肉「......化けの皮を被ってるだけの変質者なのは分かったよ。」





朱肉「それに『僕自身』とか言って、上っ面の見た目だけで本当は君僕のこと何も知らないんじゃ」







???「___[漢字]ボクら[/漢字][ふりがな]キミ[/ふりがな]のお父さんから、ずっと『道具』にされ続けてた。」





???「............違うかな?」











遮られてそう言われた。





あの時の自分を『奴隷』ではなく『道具』と言っていたのも同じだった。











朱肉「______ッ!?」







???「......あ、やっぱり当たりだったァ?w」











たまたま当たったものだったと言わんばかりにそう見下して嘲笑う。











朱肉「.........。」











そうしてまた「ボク」は続ける。











???「お父さんから叩かれて、蹴られて、罵詈雑言を浴びせられて.........」







???「中学生にもなったらボクら、性処理の道具にでもされてたよねェ?」











平穏を装うが、全て当たっていた。





どうしてなのか、全くわからない。







目の前のそれは、僕の装った平穏の方がよっぽど薄っぺらい化けの皮だと言わんばかりに、こう言う。











???「やっぱり当たってるらしいから言うけど。[太字]化けの皮なんて、被ってない。[/太字]」











???「[太字]ボクはボクなんだから。当然のことでしょう?[/太字]」











自分が正しいみたいな目で、そう言われても。





お前はおかしい存在なんだ。正しくなんてない。











???「確かに正しくないかもしれないけど、別に間違ってもないでしょ?w」











それが「ボク」だからなのか、何かしらの能力なのかは知らないが、全部筒抜けのようだった。











朱肉「普通、こんなのあり得ない話だろ......!!」







???「......いや、現に僕はここにいるじゃん。それが現実だって言う何よりの証拠だけど。」











平然と、淡々と正論を述べる目の前のボク。











朱肉「ッ......本当にお前は、誰なんだよ......!!」







???「......さぁ?」





???「[太字]もう一度言うけど、ボクは君自身だよ。[/太字]」







???「それ、[太字]『自分自身が誰なのか分からない』[/太字]って言ってるようなものだよ?」





???「記憶でも失っちゃった?w」











朱肉「チッ......」











???「.........んじゃァ、最後に聞くね。」





















???「[漢字]ボク[/漢字][ふりがな]キミ[/ふりがな]はさァ。」





















???「[太字][漢字]ボク[/漢字][ふりがな]キミ[/ふりがな]のトモダチからも『道具』としか見られてないって言ったら、どう思うかなァ?w[/太字]」











朱肉「______[小文字]は?[/小文字]」








このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

さて、ようやく第1章「汚物消毒」が本格的に書けそうですね。(((
ついに開幕できそうです。

そして次回、ここまでに出てきたキャラたちの裏話や設定、さらにはここまで謎すぎた世界観も公開予定です!

公開予定日は明日、予備日は明後日くらいです。お楽しみに〜。
あ、コメントしていってね。まぐろが喜ぶから。(((

2024/11/28 21:04

炙られまぐろ ID:≫ipAZHid6FOeE2
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