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全部上書きして

#8

「覚えてない」って自己暗示

[中央寄せ]夕凪side[/中央寄せ]

















あの後結局、また思い出してしまって気づけば駆け足になって家の前についていた。











夕凪「[小文字]クソッ......!![/小文字]」





夕凪(思い出すつもりなんか端からなかったのに......!!)











.........昨日起こったことのようにフラッシュバックする。























いつも思い出す景色の始まりには夕日が映っていて.........











[斜体]ザッザッザッ......[/斜体]











また足音が聞こえる。







程なくして、それを見ている自分の身体から離れるように後ろを振り返る。







そこには変わらず朝露がいて。







最後の瞬間を感じ取ったのか、生に執着するかのように早くなるその音が、







また聞こえる。







心音と呼吸が、早くなって耳に通り抜ける。











[小文字][小文字]「......おい、お前。」[/小文字][/小文字]











あぁ、そうして俺は記憶の中でまた______











[斜体][大文字]ガンッ[/大文字][/斜体]











夕凪「ッあ」











反射的にこぼれ落ちたその声を拾い上げる。











夕凪「[小文字]......あぁ、またか[/小文字]」











さっきの音は本が地面に落ちて鳴った音のようだった。





飼い猫のわさびの仕業なんだろう。











わさび「......ニャーン」







夕凪「......」











ついに脳内で鳴り響くようになったのかと.........











夕凪「[小文字].........んなわけ、ないか.........[/小文字]」











.........そうだよな?











[水平線]







[中央寄せ]朝露side[/中央寄せ]











未だずっと心に残り続けている違和感。







その方程式を解き明かしたいのに、解は出てこない。











朝露「.........意識のなくなった、あの瞬間...........」











脳が自分のやった事を今さら理解したかのように一瞬頭が空っぽになると、すぐにそれは元に戻っていった。





でも、そんな感覚ではなかった気がするんだ。











朝露「一瞬、記憶すらも飛んでいたような.........」











形容するなら、そんな所だろう。





でもそれだと解が合わない。連立方程式みたいにめんどくさいな。







記憶操作系の能力.........いや、夕凪は時間操作モノだからその線はない.........





そもそも当時は能力すら持ち合わせてなかったはずだからなおさら..........











[太字]いや、待てよ.........?[/太字]











今、この瞬間に最悪の求まった解が、仮説が頭に浮かぶ。







正直、これが真実であるとは信じたくもない。







でも、この仮説でしかこの違和感が解ける気がしない。











朝露「[漢字]アイツ[/漢字][ふりがな]夕凪[/ふりがな]が、嘘をついている可能性.........」











夕凪が何かしらに対して嘘でもついてない限りおかしい話なんだ、そもそも.........







[太字]なぁ、嘘だよな、夕凪............?[/太字]

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作者メッセージ

わさびはグレーのハチワレにゃんこです。オスの子です。
しっぽ触られるとシャーします。(???)

2024/11/27 13:07

炙られまぐろ ID:≫ipAZHid6FOeE2
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