全部上書きして【Lier's world】
朱肉「............お、おじゃましまーす.........」
柊翔「とりあえず、ソファにでも腰掛けといてください。クッキー用意しますんで」
柊翔はそう言ってこちらに微笑みかけるが、それまでに発せられていた声にはどこか不安と焦りが滲んで見て取れた。
[水平線]
柊翔「............で、話というのは......?」
朝露「んーとな、ここ最近で買い物とか予定したか?」
柊翔「買い物......ですか? それなら今日僕は行きましたけど.........」
朝露「今日買ったものとか教えてくれないか?」
柊翔「それ聞いて何になるのかが分かんないんですけど.........いや、とにかく必要ってのは分かりますけど」
柊翔「でもこのメモの通りに買いましたよ。卵と牛乳とほうれん草、あと見つかったのでついでに買っておいたホットケーキミックスです」
確かにメモにも『"あったら" ・ホットケーキミックス』と書いてある。
柊翔「.........てか、これ聞いて何か役に立つんですか?」
朝露「まぁ.........[太字]犯人探しってところか?[/太字]」
柊翔「[太字]犯人探し.........?[/太字]」
朱肉「.........何か、あなたのお兄さんのドッペルゲンガー? が出たっぽくて.........」
柊翔「え、兄さんの、ドッペルゲンガー.........?」
朱肉「うん、いたんだって。[小文字]僕はその捨て飯さん見てないけど.........[/小文字]」
夕凪「んで過去に自分のドッペルと対峙した朱肉の証言ありきで、もし仮に能力者だったとしたら変身の能力、その場合記憶も同時に変化する可能性があると踏んだわけで.........」
朱肉「えっと確か、朝露さんと先生の見た捨て飯さんは買い物してたんですよね。」
朝露「あぁ合ってる。んで買い物した内容が柊翔くんの聞いたものと一致してるかで記憶も同時に保有するのかみたいなのを確かめるために来たって感じで............」
柊翔「............なる、ほど。あんまり分かってはないですけど分かりました。」
それどっちなんだ?
柊翔「つまりその..........兄さんのドッペルゲンガー......? が一体誰なのか確かめるために調査していると.........」
朝露「合ってる合ってる。」
夕凪「うーんでもそうなると調査は難航するな..........捨て飯と朱肉、2人とも見たことがあるってのは分かるけど............」
朱肉「[太字].........変身した人物の記憶も手に入れられるって、何か変身能力ってだけにしては変だと思うな[/太字]」
柊翔「あー.........ん?(((」
朱肉「いや.........僕、『変身できる』ってだけなら本当にそれだけでいいと思うんですよね。記憶も入手できるなんて別にそんなのいらないわけじゃないですか。」
夕凪「.........あー、確かに。この世界は『1つの強い願い』=『能力』だもんな。『他人になりたい』みたいな強い願いしたとしても『記憶が見てみたい』なんて願ってないのについてくるのは確かにありがた迷惑。」
柊翔「...............確かに、言われてみればそうですね」
朱肉「............その辺、今度時間があればレモンさんとかも呼んで話し合ってみますか」
[太字]______謎は深まるばかりでしかなく、泥沼のようだ。[/太字]