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[小文字]神々廻「『変えろ』って、何を.........」[/小文字]
ただ呆然と先生の足が進む方を見ている。
その先は燦然と、真っすぐに輝く陽の光が、2つの黒い影を生み出すだけだった。
神々廻「何を、何を『変えろ』って言うんだよ先生......」
そんな宿題出されたって分かるわけないじゃねぇかよ......!!
朱里「んーん、神々廻くん。別に何も変えようとしなくていい。」
朱里「私、別にこれ以上変われるわけでもないからさ。」
神々廻「で、でも.........」
.........何で先生はあんなことわざわざ俺なんかに言ったの?
俺に『期待』してるの?
俺に『成長』してほしいの?
俺、そんなのされたって分かんないよ.........されたことないんだから.........
神々廻「............あ」
.........成長するべきなのは、朱里さんの方......?
『朱里さんが"朱里さん"であるために』.........
朱里「.........神々廻くん、別に今は先生の言う事聞かなくたっていいんだよ......?」
神々廻「.........いや、です」
きっとこのままじゃ、いつか『あの時までの朱里さん』はカタチすら保たなくなって消えてしまうから.........!
消えてしまうから.........消える前に.........!
神々廻「.........朱里さん」
神々廻「[太字].........もしあの時の事変、やり直せたらどう思う?[/太字]」
朱里「.........え?」
神々廻「一応、例え話って前提ね。」
神々廻「[太字]もしもう一度だけ、事変の時からやり直せたら、......戻りたいって思える?[/太字]」
朱里「............」
朱里「[太字].........思えないよ。[/太字]」
神々廻「......それは、どうしてなの」
朱里「.........戻れても、事変の頃からなんでしょ?だったら意味ないよ。」
朱里「[太字].........変えられないんだもん。[/太字]」
神々廻「............。」
神々廻「.........そうだよね。」
朱里「え......?」
神々廻「......過去は一度通ったらもう変えられない。」
神々廻「[太字]だから、俺は過去を変えるくらいなら自分が変わった方がいいのかなって、思うようにした[/太字]」
朱里「.........どうして?」
神々廻「[太字]過去はずっと変わらないのに淡い期待ばっか抱いてたって、何の進歩にもならないんだよ[/太字]」
神々廻「[太字]だから、自分から変わらなきゃ。[/太字]」
神々廻「[太字]自分から変わらないと、もう進めないんだと思う[/太字]」
朱里「............。」
朱里「......私、変われるかな......?」
朱里「私が変わっても、みんなは私のこと変わらず接してくれるかな......?」
神々廻「......朱里さんならできるよ。大丈夫。」
朱里「.........うん。」
朱里「[太字]頑張って、みるよ.........[/太字]」
朱里「私、みんなに頼られるようなリーダーでありたい。」
朱里「[太字]___いつか、あの時私でも頼ってもらえなかったあの子に頼ってもらえるように.........[/太字]」
神々廻「............うん。」
神々廻「それは、いいとか悪いとかじゃないから。」
神々廻「僕は応援してるね。」
朱里「.........うん!」
[小文字]神々廻「.........先生」[/小文字]
______これでよかったんだよね