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[小文字]朝露「.........は?」[/小文字]
夕凪「なんでお前、『そんな事』も言えないんだよ.........!!」
夕凪「もう一度言うけど、お前はそんなヤツじゃねぇ!!」
朝露「違う!! 別に変わったって、それでも俺は俺だろ!!」
胸ぐらを掴んで引き寄せる。
夕凪「[太字]あの時はいっつも決まって『そんな事』って言って自分で笑い飛ばしてただろ!![/太字]」
夕凪「お前が忘れてても俺が覚えてる!!」
例えこれが一方通行で、例え盲目的な感情だったとしても、
朝露「............」
夕凪「[太字]お前は真っすぐで眩しくて、それでも嫌だとは思えないような光みたいに見えて.........[/太字]」
夕凪「[太字]______そんなお前がずっと、きっと羨ましかった。[/太字]」
例え傷ついても、今しか言えない感情だって思ってしまったから。
朝露「.........え?」
夕凪「あの時までずっと自分を見ている人の目が怖かった。」
夕凪「どこかから人間じゃないそれを見ているような気がして、怖かった。」
夕凪「ずっと怯えてた。」
同じ扱いを受けるのが怖くて、ずっと逃げていた。
夕凪「でも、お前が『そんな事』って言って笑い飛ばした時、最初は殴ってやりたかったよ。」
夕凪「[太字]でも今思えば、目が覚めたのはあの時だったと思う。[/太字]」
夕凪「.........何してたんだろうって、何に怯えてたんだろうって」
夕凪「怖がって見てるだけなんて、しているヤツと一緒じゃないかって」
思ってたこと感情のまま全部吐き出して理性を取り戻して、緩んでいた胸ぐらを掴む力をもう一度強める。
夕凪「だからお前に言ってやるんだよ。」
声が震えて、視界が滲んで、それでも溢れ出てきそうなモノを精一杯せき止めた。
夕凪「[太字]______『そんな事』で立ち止まってて何になるんだ!![/太字]」
夕凪「[太字]お前はそんなヤツじゃねぇ!![/太字]」
自分の口から言葉が途切れるのが怖かったけど、憧れた君へなら、何だって言えた。
朝露「...............。」
朝露「.........何でそんな風にできるのさ」
朝露「.........ホント俺ってダメなんだなぁ。」
夕凪「は......?」
朝露「[太字].........[漢字]眩しい[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]な、お前。[/太字]」
優しい声色で、どこか消えてしまいそうなほどの儚い笑顔だった。
そしてそこから何も言わず、[太字]ずっとつけたままだったサングラスを外した。[/太字]
______目を瞑っている。
朝露「.........久しぶり......かもな、ッこの感覚......まともに直視できない.........」
夕凪「は......?おい、どういう事だよ......さっきから何言って......?」
朝露「ごめんな、夕凪。」
朝露「[太字]お前の言う通り、俺今までお前に嘘ついて黙ってたわ。[/太字]」