全部上書きして【Lier's world】【Thanks for 2000 views over!!!!】
「............はぁ、もうこれ以上調べても何も出ないの分かってるよね? ちょっとは『諦める』って言葉を覚えてくんないかな」
「暇している時間があるなら調べてくれと言っているだけなんだが。」
「そもそも君はサボっているのが大半なんだからちゃんとしてくれ、君がプロジェクトの進行に一番影響する役割なのだからな」
「確かにありとあらゆる情報の操作故にそれの閲覧が可能とは言ったけど......、流石に『世界』までは調べらんないっての」
「と言うか逆にあそこまで分かったのが奇跡だよ」
「.........しっぽは掴んでいる。それらしいモノがあればすぐ引き寄せる事は可能なんだ」
「.........そう、しっぽは掴んでいる、掴んでいるんだ.........」
「............[太字]リーダー[/太字]、ただいま戻りました」
オルガレッド「............[太字]片魚[/太字]か。彼らの方に何か進展はあったか?」
片魚「彼らはよく中華料理店にいます。まぁ......そうですね、自然に接触を試みるなら私ではなく夏目くん辺りを使うのがいいかと」
片魚「私は顔知られていますし、その理論で行けば瑠璃川くんやイプシロンくんも怪しまれる可能性がありますから.........」
片魚「一応彼高3ですけど、大学生と言われてもそこまで違和感はないでしょうから彼が適任かなと。」
オルガレッド「なるほど.........分かった、協力感謝する。後に彼に声をかけてみるよ」
瑠璃川「___にしても、あの人たちきっとただ者じゃないんだろうね」
瑠璃川「[太字].........そうされてるってだけだけど。[/太字]」
オルガレッド「......あぁ。私たちも、という事は彼らもきっとそうなんだろう。」
瑠璃川「はぁ.........ほらリーダー、『世界』の方じゃないけどこの前『楽園追放』の件もあった『水晶体事変』についてまとめた」
瑠璃川「まず一番気になったのは、[太字]事変によって起こる憎悪エネルギーの検出量が見るだけでも規定値以上だったこと。[/太字]」
瑠璃川「[太字]憎悪の力で空、雲などに変化が起こるっていうのは、相当な憎悪の力がないと引き起こされないから、まずおかしい。[/太字]」
瑠璃川「そしてどうしてそれを[太字]『[漢字]罪園人[/漢字][ふりがな]ざいえんにん[/ふりがな]No. 816』[/太字]は引き起こせたのか、そしてこの世界の核心に当たる部分にあのような人物がたどり着いたのかって話。」
瑠璃川「これも結局は[太字]『"神様"の手駒だった』[/太字]で片付くからそういう事でいいんだと思う。」
瑠璃川「[太字]問題は、あれ程の大量な憎悪の力を、一度にどうやって引き起こしたか........[/太字]」
オルガレッド「.........ありがとう。ただそれだけでも十分な情報量だ。憎悪の力については引き続いて調査する必要があるな。無理に調べろとは言わないが引き続きよろしく頼む。」
瑠璃川「............はいはい」
片魚「憎悪の力...............ねぇ。どう思います?」
オルガレッド「.........おそらく、[太字]他者の干渉[/太字]だろう。本来あの量の憎悪を一人で生成、となると[太字]確実に身体が耐えられない[/太字]はずなんだ」
オルガレッド「[太字]一人で生成しようとするとモナの消費、および凄惨な狂気に堕ちる。[/太字]となると先に限界を迎えるのは確実に身体の方だからな」
片魚「なるほど.........じゃあ、禁忌的なモノに手を出したとか、そういう非現実的な思想で考える必要がありそうですね......[小文字]逆にそれ以外だと説明がつかないです[/小文字]」
片魚「禁忌、と言われて思い当たるなら、[太字][漢字]古代兵器[/漢字][ふりがな]アーティファクト[/ふりがな][/太字]とかでしょうか?」
オルガレッド「.........アーティファクト、私は耳にした事がないな。どう言ったモノなんだ、それは」
片魚「あら、存じ上げないですか。[漢字]古代兵器[/漢字][ふりがな]アーティファクト[/ふりがな]は遠い昔、技術が著しく発展したある都市で開発されていった、その名の通り古代の人工物です。」
片魚「しかし技術力の高いモノを作り上げ続けてきた故、[太字]それらを求めて戦争が起こるようになっていったんです。[/太字]」
片魚「大半は代償を伴わず高性能でしたから、それらの悪用によって[太字]大量虐殺が行われていったんです。[/太字]」
片魚「[太字]______そんな事があり今現在、それらは『禁忌』とされて触れられてない、という話です。[/太字]」
オルガレッド「.........なるほど。確かに代償を伴わず虐殺が行えてしまう、となるとアーティファクトを何らかの方法で入手し使用した可能性は捨てきれないな。」
片魚「一応大きな代償を伴う代物も存在するにはします。」
片魚「例えば、時間遡行できる[漢字]古代兵器[/漢字][ふりがな]アーティファクト[/ふりがな]。周りの人間含め大幅な時間遡行を可能とする分、代償として使用人はその5倍の時間を急速に進む事になるモノなんです」
オルガレッド「.........つまり、例えば1年の時間遡行をしたとして、そうしたら使用人は5年分老いる......という事か」
片魚「そういう事です。場合によっては[太字]老いた時の衰弱で死亡する可能性もありますね。[/太字]」
[小文字]オルガレッド「アーティファクト............か」[/小文字]